日本式国際ビジネス学士課程が開講〜VJCCインスティチュートで学士プログラムがスタート〜

2017年10月24日

オープニングセレモニー風景

 2017年9月27日(水)、VJCCインスティチュート(ハノイ)で、新たに設立された「日本式国際ビジネス学士課程」のオープニングセレモニーが実施されました。これは、日系企業等の進出が進むベトナムで、より実践力をもった人材育成のニーズの高まりを受け、始められたプログラムです。カウンターパート機関である貿易大学(FTU)の新入生を対象に、VJCCインスティチュートが実際の運営を担当し、卒業時にはFTUの学位が与えられます。定員50名のところに、150名の応募があり、英語力を重視して選考した結果、71名が第1期生として選ばれました。

貿易大学トゥアン学長挨拶

 まず開式の挨拶にたったFTUのトゥアン学長は、「FTUは今までにおいても、国際ビジネスの分野で人材育成の実績を持ち、国内外の大企業で働く人材を輩出してきた。この度、同分野における更なるニーズの高まりを受け、本学士課程を開始するに至った。本コースの運営にあたっては、関東学院大学を始めとした日本の大学の他、ベトナムに進出している日系企業、JETRO、JICA等の協力を仰ぎつつ、それら機関とWin-Winの関係を構築していきたい。新しいプログラムが成功することを確信している。」と語りました。

VJCCインスティチュート
ヒエン所長挨拶

関東学院大学 規矩学長挨拶

 続いて、VJCCインスティチュートのヒエン所長から本学士課程の紹介があり、「本学士課程は、45科目のうち、14科目が特別コースとなっており、それらは企業でのインターンシップ、企業人による講義、V-Biz(ビジネスプランの作成と実施)、日本式に関する講義等から構成されている。スキルと態度と知識の面で、成果を出すことを目指している。」と語りました。


 本学士課程を全面的に支援している日本の関東学院大学の規矩(きく)学長は、「2016年にFTUと教育連携協定を結び、今日に至ったが、我々はどの大学でもよかったという訳ではない。多くの国の中からベトナムを選び、多くの大学からFTUを選んだ。それは、信頼できる国と大学と本プログラムを実施したかったからである。本プログラムでは、V-Bizを実施していくが、これは関東学院大学の経営学部がベトナム向けにカスタマイズしたものである。新入生の入学試験のスコアの高さから、このプログラムにかける高い期待度は感じており、それを裏切らない。本プログラムで学んだ人材が世界各国で活躍することを祈っている。」と、熱く語りました。 

経営塾クラブ会長挨拶

 
 VJCCインスティチュートは、経営者育成のための長期研修「経営塾」を長年にわたり実施しており、その同窓会組織「K-club」のチャン会長の祝辞もあり、「経営塾に参加した人からは、10年前、20年前にこういった勉強をしたかったという話をよく聞く。その点、今回の新入生達は、若くして日本の経験を学べるわけで、本当に恵まれている。将来彼らもK-clubのメンバーになってくれることを願っている。」とメッセージを送りました。

Huong Mai社から奨学金授与

Ngai Cau社から奨学金授与

新入生代表Ms. Ngoc(中央)

 
 K-clubからは、経営塾第7期生のHuong Mai社のマイ社長とNgai Cau Trading & Construction Investment社のトゥン社長の出席もあり、Huong Mai社からは6,000万ドン(約30万円)、Ngai Cau社からは9,000万ドン(約45万円)の奨学金が、VJCCインスティチュートに授与されました。

 これを受け、新入生代表のMs. Nguyen Bao Ngocは、「日本式国際ビジネス学士課程の第1期生になれて大変喜んでいる。第1期生としての義務と責任を感じており、これから頑張っていきたい。」と、抱負を語りました。

 
 新学士課程を開講に導いた、VJCCとFTU及び関連機関の強い思いと、新入生達から発せられる今後に対する熱い期待が絡まり、とても熱気のあるオープニングセレモニーとなりました。

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未来へ羽ばたけ!