ウズベキスタン日本センターに舞鶴市多々見市長が来訪―東京オリンピック・パラリンピックでのウズベキスタンのホストタウンとして

2017年11月16日

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックでウズベキスタンのホストタウンであり、同国のレスリング、柔道チームの事前合宿地となる京都府舞鶴市の多々見良三市長が、事前合宿地合意署名のためウズベキスタンを訪問中の11月10日、ウズベキスタン日本センター(UJC)にご来訪されました。JICAウズベキスタン事務所伏見所長、UJC高田、ハビブラエフ両共同所長から、ウズベキスタンにおける協力事業や当センターの概況をご説明すると同時に、同市とウズベキスタンとの交流事業の促進について意見交換をさせていただきました。

 多々見市長からは、「第二次大戦後、歴史的な運命に翻弄されソビエト連邦国内に多くの日本人が抑留されたが、ウズベキスタンでは抑留者に敬意を持った対応がされていた。ウズベキスタンとの交流の根は、引き上げのまちの市長として、このことへの恩返しをしたいということにある。両国には、民族の歴史、文化、家族を大切にする点でも相通じるものがある。」として、市民レベルでの交流促進に込める思いを話されました。

 現在、舞鶴市内にある日星高校とタシケント市の東洋学大学付属アルマザール高校の間では、タシケントで抑留者資料館を開設しているジャリル・スルタノフ館長が、2016年に孫娘のリソラッドさん(アルマザール高校在学中)とともに舞鶴市を訪問したことをきっかけに、交流事業が進められています。また、今後、舞鶴市の高校生レスリングチームのウズベキスタン遠征も計画されているとのこと。今年7月まで当センターの日本語教師を務め、現在は舞鶴市役所で国際交流員として働くアルトゥール・レさんによっても、学校や市民の集いでウズベキスタンを紹介する活動が進められています。舞鶴市でのウズベキスタンとの交流は、戦争という負の歴史を端にしつつも、未来を担う世代の交流へと展開しています。

 また、両者の関係が、より幅広く実務の分野での協力に発展していくことも期待されます。JICA、UJCからは、舞鶴市や丹後地方についてウズベキスタンの人たちに紹介すること、とりわけ地域に蓄積された技術や知見をウズベキスタンでの産業の発展に役立てていただくことを提案し、このために、草の根技術協力や中小企業海外展開支援事業などのJICA事業制度やUJCの機能、ネットワークを積極的に活用いただきたいとのお願いをしました。これを受け、多々見市長からは、地場の中小企業や観光、さらにご自身の専門である医療・福祉などの分野を念頭に、両者の協力、交流に発展すればよいとのお考えが示されました。

【画像】

多々見舞鶴市長(写真中央)と山口副市長(右から1人目)。(左から)ハビブラエフ、高田UJC共同所長、(市長をはさみ)伏見JICAウズベキスタン所長と。