VJCCインスティテュートが静岡県と協力し日越企業の交流イベント開催~名刺交換会やパネルディスカッションなど~

2018年1月17日

名刺交換会において事業概要説明

 
 ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCC Institute)は、11月23日(木)、静岡県と協力して、「第1回静岡県ベトナムビジネス支援ネットワーク」を開催しました。静岡県は、「ものづくりの県」として有名で、ヤマハ、スズキといったグローバルブランドの集積地です。同県からは、2016年春の時点で、67社、81事業所がベトナムに進出しています。多くの企業が進出しながらも、なかなかローカル企業との接点がないとのことから、この企画は生まれました。一方、VJCCでは経営者育成研修「経営塾」を実施しており、既に約200社が修了していますが、彼らもまた日本企業とのビジネスを望んでいます。

名刺交換会

 
 今回のイベントでは静岡県側からは20社が、ベトナム側からは経営塾修了企業を中心に14社が参加し、まず、名刺交換会が開かれ、活発に情報交換が行われました。参加した日本企業からは、「いくつかの企業で取引の可能性となる情報が得られた」「ベトナム人経営者と直接名刺交換する機会はすくなく貴重だった」との声が聞かれました。その後、日本企業と取引の経験を持つベトナム企業3社と、海外進出支援を行っている日系企業及びVJCCが参加し、「日本企業とベトナムローカル企業とのマッチングに必要なもの」をテーマに、パネルディスカッションが行われました。ベトナム側からは日本企業の問題として、言葉・文化の壁、柔軟性の無さが挙げられ、日本側からは、人の出入りが激しく依頼した仕事が途切れてしまう等の指摘がありました。参加者からは、「すぐに課題解決をすることはできないが、お互いの考えを知るいい機会となった。」との声もあり、大変有意義なイベントとなりました。

パネルディスカッション
左端はモデレーターの矢代JICA専門家

 今回のイベントには、日本から静岡県関係者も参加しており増井浩二地域外交監は、「経済的に(静岡と)強い結び付きがあるベトナムとの交流を一層深めていきたい」とあいさつしました。