Honda Vietnam Co., Ltd. から日本式経営を学ぶ

2018年10月29日

 2018年10月4日(木)に、VJCCハノイ主催の第12期経営塾の受講生26名が経営塾の戸田講師と梅沢総括と共に、日本式の経営を学ぶためHondaの現地法人であるHonda Vietnam Co., Ltd. (以下ホンダベトナム)を訪問しました。

 ホンダベトナムは1996年3月にビンフック省ハノイに設立され、1997年に二輪車の生産を開始しました。さらに、2006年にはベトナムの発展に伴い4輪車の生産を開始し、現在、約1万人の従業員を抱えています。今回は、2008年に生産を開始した二輪車‐第二工場(生産能力:100万台/年)及び、四輪車工場(生産能力:1万台/年)を視察しました。

 視察では、冷房やにおい対策がなされるなどしたワーカーの労働環境の良さや、品質管理のための徹底した製品チェックの様子、さらに目標・それに対する進歩状況の情報を共有している様子を見学し、受講生たちからは感嘆の声が漏れていました。

 その後は質疑応答が行われ、中でも、「最近ファッショナブルなモーターバイクが出てきているが、ホンダは作らず、シンプルなデザインを作り続けている。これはポジショニングなのか。」というモーターバイクに関する質問や、ベトナム人ワーカーと日本人管理者の関係についての質問、5Sやカイゼンに関する質問が多くありました。また、時間を延長して質疑応答が続けられるなど、塾生の積極的な学ぶ姿勢が見受けられました。

 戸田講師の総評では、来年、再来年のビジョンを皆で共有したり、しっかりとしたワーカーの教育制度と昇給制度を確立してワーカーのモチベーションを保ったりすることの大切さを述べられました。
 
 さらに、ホンダベトナムへの訪問を終えた塾生からは、「今回の訪問で学ぶことはたくさんあった。ホンダとは規模や業種が異なるので、学んだことすべてをすぐに導入することはできないが、5Sやカイゼンなど小さなことから実践していきたい。」などと前向きな感想が得られました。

 それぞれ、自分の企業の経営や現場を見直す良いきっかけとなり、新しいヒントも得られ、有意義な訪問となりました。

【画像】

ホンダベトナムにて記念撮影