磐田市内の中小企業とベトナム経営塾とのビジネス交流会の開催

2018年11月4日

 2018年10月19日(金)、VJCCインスティチュート/ハノイ(以下VJCC)にて、VJCCと磐田市の共催で、磐田市内の中小企業と現地ベトナム経営塾(※)とのビジネス交流会が開催されました。同交流会は、市内企業と現地経営塾企業を繋ぎ、ビジネスチャンスを創出することを目的としたもので、磐田市からは7社・11名、経営塾からは24社・40名、その他市職員なども合わせて全体で約60名が参加しました。
 磐田市は人口約17万人で静岡県西部に位置し、自然が豊かで、ヤマハの本社があるなど製造業が盛んな地域です。また、同市は、今年の中学生海外派遣事業の訪問先をベトナムにするなど、ベトナムとの親交を深めようとしています。

【画像】 第一部は、VJCC佐々木チーフアドバイザーの開会挨拶の後、磐田市の真壁産業部長からお話を頂きました。磐田市の魅力とベトナムと磐田市の関わりについてご紹介いただき、交流会に関しては、「ベトナム企業と日本企業が交流を深めることでビジネスチャンスをものにしてもらいたい。そうすれば、お互いの企業、そしてお互いの国が共に繁栄すると信じている。」と熱く語りかけ、参加者も真剣なまなざしで耳を傾けていました。
 第二部では、参加企業による各企業の紹介が行われ、ベトナム企業からは5社、日本企業からは7社が、それぞれパワーポイントを用いて説明しました。その際、参加者はメモを取ったりスライドを写真に撮ったりと、意欲的な姿勢が見られました。
 第三部では、磐田市企業ブースに経営塾企業が訪問する形式で、名刺交換による交流が行われました。そこでは、現在製造している商品や製造過程、ビジョンなどより詳細な事業内容の確認・共有、自社の製品やパンフレットを持参して特徴や強みの紹介・売り込み、自社の課題や求めていることの共有など、積極的にビジネスチャンスを見つけ、つかみ取ろうとする様子が見られました。時間を延長して行われた同交流は大きな盛り上がりを見せました。
 最後は経営塾クラブ(※)代表のタオさんから閉会のご挨拶を頂き、交流会は終了しました。

【画像】 参加者である大弥精機株式会社の松原正基代表取締役は、「今回の交流会で自社のウィークポイントを補う仕事をしてくれる企業に出会えた。非常に有意義な時間を過ごせた。」と嬉しそうに語ってくださいました。また多くのベトナム企業から、今後もVJCCのサポートを受け日系企業との商談を続けたい、というコメントが寄せられました。磐田市からは、「一地方の中小企業に対し、こんなに積極的な交流が見られる姿は正直目にしたことはありません、今後も継続していきたい。」との感想をいただきました。

 参加した日本企業とベトナム企業の間で新たなネットワークが生まれ、また今後の受発注に繋がるケースも数件認められ、充実した交流会となりました。VJCCとしても、今後このようなイベントを継続して行い、日越企業間の交流会、ビジネスマッチングを促進できるように取り組んでいきます。


(※)「経営塾」とは2009年に開始された日本式経営の研修で、月5日間、9時から16時半まで6時間の授業及び実践を10か月にわたり実施するプログラム。人数は30人、現在はハノイ2、ホーチミン1、ハイフォン1の計4コースが実施されている。「経営塾クラブ」とは、その卒業生で組織される同窓会で、約300人が加入している。