高専人材をモンゴル産業界に紹介(モンゴル日本人材開発センター)

2019年5月21日

【画像】 急速な発展による産業人材ニーズの高まりに伴い、モンゴルでは日本の高専教育による工学系人材の育成に大きな期待が寄せられています。これまでにモンゴルでは、日本の高専で学び帰国したモンゴル人OB/OGらの発意により、日本の高専関係者の協力も得て、2014年に日本式高専が3校設立されました(科学技術大学付属高専、新モンゴル高専、モンゴル高専)。また、JICAでは有償資金協力によるモンゴル工学系高等教育支援事業(MJEED)を実施、その一つの柱としてモンゴルで基礎教育と日本語を学んだ学生が日本の高専に留学する「高等専門学校留学プログラム」を行っています。

 2019年はモンゴル3高専の初めての卒業生とMJEEDの第1期修了生がそろってモンゴル社会に旅立つ記念の年となりました。これを受け、3月にモンゴル日本人材開発センター(以下、「日本センター」)で「高専・MJEEDセミナーおよびパネル展」(JICAモンゴル事務所、国立高専機構との共催)が開催されました。本イベントは日本式高専教育のモンゴルにおける認知度を高め、高専教育を修めた人材のモンゴル社会での活躍を支援するものです。

 本イベントを通じて、日本センターはビジネスコース修了企業とのネットワークを活かし、モンゴル企業に向けた高専人材の周知普及に取り組みました。イベント当日にはビジネスコース修了企業を中心に高専人材に関心を持つ60社を超える企業が集まり、高専教育の特性紹介や修了生の研究報告に耳を傾けました。また本イベントでは、高専独自の教育を紹介するパンフレットを作成して来場者に配布したほか、来場した企業関係者に対し高専生自らが研究成果の解説を行うポスター発表を開催しました。さらにセミナー終了後には個別相談会が開かれ、高専関係者と企業関係者の間のネットワーキングの絶好の機会となりました。