VJCCインスティチュート(ハノイ)経営塾13期の開講式を開催

2019年5月28日

VJCC Nguyen Thi Hien所長の挨拶の様子

 2019年5月20日(月)ベトナム日本人材開発インスティチュートハノイ(VJCC)にて経営塾13期の開講式が行われました。経営塾とは2009年に開始された日本式経営の研修で、10ヶ月間に渡りベトナム企業の経営者を育成するコースです。現在、ハノイで2回(5月と10月から)、ホーチミンで1回(10月から)、ハイフォンで1回(8月から)の計4コースが行われており、これまで約500名の卒塾生を輩出しています。

 第13期は、40名近い応募者の中から業種、役職、意欲などを厳正に審査し、すそ野産業の経営者を中心に25名を選出し、VJCC講師1名を加え、計26名が参加することとなりました。開講式では、まずVJCCヒエン所長が経営塾プログラムについて紹介し、これからのベトナムの経済界を引っ張っていくリーダーになるように、との期待が述べられました。

貿易大学 Tuan学長の挨拶の様子

 貿易大学Bui Anh Tuan学長の挨拶に続き、JICAベトナム事務所小中所長からは、「JICAは、ベトナムの経済社会発展の原動力となる裾野産業の発展、中でもそれを支える産業人材育成を日越両国の政府・経済界・学界と共に支援しているが、中でもVJCCの経営塾が果たしていく役割は大きい。皆さんは、企業の経営管理能力の強化のみならず、国の発展に自らがどのように貢献できるか真剣に考えている方々だと理解している。経営塾が“発展の夢を叶え、力になる”存在として皆さんの可能性を切り拓く切っ掛けとなることを願っている。」と述べました。

 その後、在ベトナム日本国大使館の渡邊書記官及びJETROハノイ北川事務所長より経営塾への期待とエールが送られ、また、経営塾クラブのコン副会長から「経営塾クラブの使命は、ベトナムのビジネスコミュニティをさらに発展させること。第13期経営塾生の皆さんも、経営塾で学んだ日本式経営の知識や経験を自社で活かし、べトナムの工業国化、そして日本とベトナムのビジネス交流促進にぜひ貢献してほしい。」と祝辞をいただきました。

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(左)JICAベトナム事務所 小中所長の挨拶の様子 (中央)在ベトナム日本国大使館 渡邊一等書記官の挨拶の様子 (右)JETROハノイ事務所北川所長の挨拶の様子

経営塾クラブ代表 コン副会長の挨拶の様子

呼名され登壇した新塾生

 最後に、第13期の新塾生が一人ひとり紹介され、26名の塾生たちは緊張した面持ちで壇上に上がりました。そして、新塾生を代表してMeeco Vietnam社のフク社長が「我々新塾生は向上心を持ち、企業ガバナンスなどの情報共有や日系企業とのビジネスマッチングなどを通じて積極的に学んでいきたい。また、経営塾で培った知識を自社の経営に応用すること、そして、日本とベトナムのさらなる発展に貢献することを約束します。」と強い決意を語りました。

 開講式の後、参加した塾生から、「現在、日越両国間の経済や交流は活発に進んでおり、日系企業の投資も増えている。学んだ知識を、自らの企業だけでなく、日越の友好関係、ベトナムの社会発展のために積極的に努力していきたい」「経営塾は、自分の業界に限らず色々な分野の塾生と接触し、勉強し合うことができる貴重な場なので、努力していきたい」などの決意が聞かれました。

 戸田講師による第1回目の講義「Build Today for tomorrow」授業が、さっそく開始され、新たなスタートが切られました。これから約1年間、塾生一同が苦楽を共にしながら日本式経営を学ぶとともに、本邦研修等を通じて日本企業とのビジネス交流を図っていく予定となっています。

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集合写真