ハイフォン経営塾第3期閉講式を実施~ハイフォン、そしてベトナムに貢献できる企業に~

2019年7月31日

 2019年6月22日、ハイフォン市民会議センターにて、ベトナム日本人材開発インスティチュート(以下VJCC)ハイフォン経営塾(※)第3期の閉講式が執り行われました。本式典には、貿易大学学長をはじめ、ハイフォン市人材開発科学協会理事長、ハイフォン人民委員会代表、JICAベトナム事務所次長、そして経営塾関係者など約80名が出席されました。
 ハイフォン経営塾は3年前に開始され、ハノイ・ホーチミンの経営塾と同様、経営者育成のための日本式経営の研修が行われています。この日をもって、ハイフォン経営塾の第3期生28名が修了生となり、経営塾同窓会組織である経営塾クラブの一員として、新たなスタートを切ることとなりました。

修了証授与の様子

優秀生3名へ賞状授与の様子

 式典では、第3期生の活動の様子がビデオで上映されました。JICA専門家による講義の様子、本邦研修の様子など10カ月間にわたる経営塾での活動が映し出されました。本邦研修では四日市市・北九州市の市長訪問や企業訪問などを行い、さらに研修中に開催された商談会においては、塾生の企業5社が日本企業との具体的な商談が進んでいることも紹介されました。経営塾での学びを修了した塾生からは「理論から実践にわたるまで幅広い知識を得た有意義な時間だった。」「同期生から刺激を沢山受けることが出来た。」「今後日本企業との新しいビジネスを結ぶことができれば本当の成果だと思う。」「企業として環境保護を意識すべきという認識が出来た。」などの声が挙げられました。

 塾生全員への修了賞の授与、そして人民委員会により選定された優秀生3名に対する表彰が行われた後、来賓者の方々から祝辞が寄せられました。貿易大学学長のTuan氏からは「本邦研修を通じて5社が日本企業と商談が進み、成果を早速発揮しつつあることを嬉しく思う。経営塾生の学びに対する姿勢は貿易大学の学生が見習うに値するものだ。修了後も経営塾クラブのメンバーとして団結力を強めて行ってほしい。」との言葉が寄せられました。JICAベトナム事務所次長の室岡氏からは「ハイフォン市の発展は市だけでなく国の発展を担うと期待されている。企業の成長そして国のための成長を期待している。経営塾クラブは日系企業との商談を結ぶ機会としても有効なので益々盛り上げてほしい。」と修了生への期待を寄せられました。

貿易大学学長Tuan氏による祝辞の様子

 そして、ハイフォン経営塾第3期生を代表しQuang氏から挨拶がなされました。「第3期生は、年齢や経験、経営する企業の形態や規模が様々だが、自分たちの企業を発展させ社会に貢献したいという気持ちを皆が持っている。」「経営塾で学んだことにより、社会や環境に対する責任を持つようになった。ビジネスに対する情熱の火を灯して下さった経営塾関係者の皆様に感謝を伝えたい。」と述べられました。 

 最後に、参加者全員で記念写真を撮影し、各企業そしてハイフォンの更なる発展を願い閉会式は幕を閉じました。

第3期生代表Quang氏による挨拶の様子

 経営塾終了後も、経営塾クラブの一員として、修了生同士が情報共有などを通じて協力し合うことで、ハイフォンそしてベトナムの発展に繋がることが期待されています。

(※)経営塾とは、企業経営者・幹部を対象とした日本式経営の研修。ベトナム産業界を牽引する経営者の育成を目的としており、月5日間の授業及び実践が10か月にわたり行われます。2009年から始まった本プログラムは、現在はハノイ2、ホーチミン1、ハイフォン1の計4コースが実施されており、これまで約500名の卒塾生を輩出しています。

【画像】

集合写真の様子