2019年度スピーチコンテスト

2019年5月27日

 2019年5月26日、カンボジア日本人材開発センター(CJCC)において、在カンボジア日本国大使館および王立プノンペン大学外国語学部日本語学科との共催で、第22回カンボジア日本語スピーチコンテストが開催されました。

 このコンテストは、カンボジアの日本語学習者に日ごろの学習成果を発表する機会を提供することを目的として、毎年CJCCにおいて開催されています。今年は全国11の日本語教育機関より56名の応募があり、原稿審査と電話インタビューを通過した15名のファイナリストが当日のコンテストに臨みました。コンテストは日本への渡航経験がない第1部(10名)と、渡航経験のある第2部(5名)の2部門に分かれて行われました。300名近い観客が応援に駆け付け、会場は緊張と熱気に包まれていました。また、CJCCのFacebookにおいてもライブ配信が実施されました。

【画像】

豪華な賞品の数々

来賓の方々

 第1部では、家族や友達といった身近なテーマが多かった一方、第2部では社会や国などスケールの大きなテーマが多かった印象でした。どのスピーチからも、将来への希望や社会の役に立ちたいといった強い思いが伝わってきました。審査は論の構成・表現・内容・聞き取りやすさ・質疑応答の5項目の観点から、5名の審査員により審査されました。

 今年は休憩時間と審査待ちの間に行われるパフォーマンスが例年よりも増え、日本語学習者による漫才や浴衣のファッションショー、カンボジアの伝統舞踊などが披露されました。会場は笑いや拍手に包まれ、コンテストの熱気をさらに高めていました。

 厳正なる審査の結果、第1部からは3名、第2部からは2名が入賞し、表彰されました。第1部では「「約束を守らないこと」にありがとう」を発表したポーン・ウィミエンボパーさんが、第2部では「屋根がない家」を発表したニアン・チャン・ネットさんが見事1位に選ばれました。第1部最優秀者のウィミエンボパーさんには、一般社団法人日本在外企業協会様が主催される訪日研修と、ANAプノンペン支店様よりカンボジアから日本への往復航空券が贈られました。この研修にはアジア各国の日本語スピーチコンテスト優秀者が招かれ、彼らによるスピーチの発表会も予定されています。授賞式では出場者全員に盛大な拍手と歓声が送られ、会場が一体となり温かい雰囲気に包まれました。

 CJCCではこれからもカンボジアと日本の交流を促進するイベントを行っていきます。


【画像】

パフォーマンスの様子

【画像】

授賞式の様子