VJCC経営塾の飛躍に向けて(銘板、除幕式典の開催)

2019年6月27日

HUONG MAI社にて、銘板除幕の様子。

 経営塾(※)の修了生が経営する企業2社にて、経営塾のロゴが刻まれた銘板の除幕式典が執り行われました。2019年6月6日にHUONG MAI社、翌7日にFECON社にて行われ、経営塾の同窓会組織である経営塾クラブの関係者などをはじめとする多くの方々が駆け付けました。

 同銘板は、経営塾で日本式経営を学び、実践している証を示すために作成されました。年々高まる経営塾の知名度に伴い、同銘板を展示会等で使用することで他社との差別化を図り、日本企業にもアピールできることが期待されます。これで、同銘板を自社の看板として設置している企業は合計7社になりました。

入り口正面に認定証と銘板が設置されました。

Mai社長を囲んで記念撮影。

放鳥の儀式を行っている様子。

 6日、経営塾第7期修了生のMai氏が副社長(代表権は夫であるが実質の経営は同副社長が担っている)を務めるHUONG MAI社にて式典が行われました。同社は、木工手工芸品の製造・販売を行う企業で、仏像からインテリアまで様々な商品を取り扱っています。同社が位置するバクニン省のトゥーソン村は、古くから木工手工芸を特産品としている地域ですが、職人の技術を伝承し、伝統を広く普及させたいという思いから、職人を組織させHUONG MAI社が立ち上がりました。しかし、2003年設立当初は様々な課題に直面し、なかでも、品質を維持したまま費用を削減するには生産戦略を見直す必要がありました。そこで2016年に経営塾に入塾し、5S・生産計画・人材育成などについて理解を深め、「海外の顧客を増やし、この伝統的な文化をさらに広める」ことを長期ビジョンとして掲げました。その結果、韓国・日本をはじめとするアジア諸国への輸出を拡大させています。同社は、2017年12月にしずおか信用金庫の企業視察団(木工製品製造を含む10社)を受け入れています。

 式典では僧侶による講演がなされ、その後、経営塾認定証の授与と共に銘板の除幕が執り行われました。銘板は入り口正面の柱に認定証と共に立て掛けられ、数十匹の小鳥を放鳥する儀式と共に、皆でその設置を祝福しました。

 翌7日には、経営塾第1期生のKhoa氏が社長を務めるFECON社にて式典が行われました。同社は、地質調査や地下工事設計・施行などのインフラ開発を行う企業で、2004年に基礎工学と地下工事分野のエンジニア17人によって設立されました。Khoa社長に引き続き経営幹部5名が毎期連続で経営塾を受講しています。経営塾で学んだ経営者としてのあり方や人材育成の重要性を活かし、長期的視点に基づいたビジョン「ベトナムのインフラ開発分野でリーディングカンパニーになること」を設定し、日系企業との合弁会社の設立も成し遂げました。その結果、Khoa社長が経営塾を受講していた2009年当時に435人だった従業員数は2018年時点で1,860人に、約1,053万USドルだった売上高は約1億2,220万USドルにも及び、傘下のグループ企業を18社も抱える企業へと成長を遂げています。

FECON社にて銘板除幕の様子。

Khoa社長と経営塾クラブTrang会長

 式典では、経営塾クラブの会長Trang氏をはじめとし、経営塾関係者からお祝いの言葉が寄せられました。その後、除幕が執り行われ、銘板は会議室にあるFECON社ロゴの隣に設置されました。

 VJCCは、日本式経営を理解し、日本企業との取引を望んでいる300社近くの卒業企業をブランド化し、知名度や信頼度を高めると同時に、より多くの日本企業と繋げていけるよう工夫を重ねていきます。



(※)経営塾とは、企業経営者・幹部を対象とした日本式経営の研修。ベトナム産業界を牽引する経営者の育成を目的としており、月5日間の授業及び実践を約10か月にわたり行います。VJCCの看板事業でもある本プログラムは2009年に開始され、今年で10年目を迎えます。

【画像】

Khoa社長を囲んで記念写真