2019ビジネスプランコンテスト

2019年7月18日

 2019年6月14日(金)、Laos Japan Institute(LJI/ラオス日本センター)にて、2013年開始以来通算9回目となるビジネスプランコンテストが、JICA技術協力のもと、LJIとLao Development Bank(LDB/ラオス開発銀行)の共催で開催されました。

ラオス国立大学 ソムシー学長

 冒頭の挨拶において、ラオス国立大学 ソムシー学長からは、「このビジネスプランコンテストは、ラオスで若い起業家を育成するためのプラットフォームを提供する場として、ラオス国立大学を含めたすべての関係者にとって、とても重要なものである。そして、このようなコンテストは、ラオスのビジネスセクターの競争力を強化し、パブリックセクターの管理改善に貢献する役割を果たす、実践的な人的資源開発アプローチの実例である。」と強いメッセージを伝えていただきました。

プレゼン中の会場内の様子

今回のコンテストには、ラオス国立大学経済経営学部の学生や若い起業家など8名が参加し、教育・交通・IT産業・サービス業・不動産業など様々なアイディアが流暢な英語で発表され、発表後も制限時間内に収まらないほど白熱した質疑応答が行われました。

 栄えある第9回ビジネスプランコンテストの最優秀者は、VF Learning Center Sole CO.,LTDを発表したMs.Soukthavone VONGSAVANHさんでした。彼女は、2018年10月にScience Technology Engineering Mathematics(STEM /科学・技術・工学・数学の教育分野を総称した言葉)教育のためのセンターをビエンチャン市内に設立した起業家です。彼女の会社のビジョンは、ロボット工学を通して質の高いSTEM教育をラオスで提供することで、すでに3つのクラスを開設して生徒に指導している実績や、最先端の教育の1つであるSTEM教育をラオスで普及させようとした点が審査員に高く評価されたようです。

講評を行う審査員長の福山短期専門家

 今年のコンテストは、2019年2月14日(木)に覚書の締結を行ったばかりのLDBから300万キップを賞金として寄贈いただき、LJIも自ら400万キップを支出し、計700万(約85,000円)キップとなった賞金は、最優秀者に500万キップ、第2位・第3位入賞者に100万キップずつ授与されました。

 また、コンテストの最後にはLJIブンルアン所長が、「ビジネスプランは夢ではない、夢への計画である。LJIは、すべての参加者のビジネスプランのブラッシュアップをサポートしていく。」と激励の言葉を送るとともに、「新規事業を始める際、銀行から融資してもらうことは簡単ではない。しかし、LJIはLDBと連携して新規事業を支援していく。」と覚書の締結を行ったLDBと今後も協力していく旨を伝えられました。

 最後になりますが、ビジネスプランコンテストは、LJIが主体となって毎年継続して開催することができています。これもひとえにLDBやJICAをはじめ、すべての関係者の皆様のお力添えのおかげと、深く感謝しております。LJIは、今回のビジネスプランコンテスト参加者の今後の活躍を期待すると共に、ビジネス人材の育成を通してラオスの更なる発展に尽力してまいります。

【画像】

審査員と入賞者 前列左から第2位入賞のMr.Teng MUENGMANPHUKDYさん、最優秀者のMs.Soukthavone VONGSAVANHさん、第3位入賞のMs.Viengsaly PHETCHANTHALAさん 後列左からLJIソムチャイ副所長、鈴木チーフアドバイザー、LDB Mrs.Neody VIMANPHIMMAHA副頭取、福山短期専門家(審査員)、LJIブンルアン所長、ラオス国立大学経済経営学部Mr.Phokham PHOMMAVONG学部長(審査員)、船橋専門員(審査員)