VJCCインスティチュート(ハノイ)経営塾14期の開講式を開催

2019年10月31日

 2019年9月30日(月)ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCC)にて経営塾14期ハノイの開講式が行われました。経営塾とは2009年に開始された日本式経営の研修で、10ヶ月間に渡りベトナム企業の経営者を育成するコースです。現在、ハノイで2回(5月と10月から)、ホーチミンで1回(10月から)、ハイフォンで1回(8月から)の計4コースが行われており、これまで500名を超える卒塾生を輩出しています。

貿易大学 Tuan学長の挨拶の様子

 開講式に先立ち、卒塾生の同窓会である経営塾クラブからVJCCに対し、経営塾10周年を記念する感謝として、LEDスクリーンの贈呈セレモニーが行われました。これにより、従来の投影型から大型LEDスクリーンによる講演が可能となり、より効果的な経営塾や学部の運営が可能となります。経営塾クラブのチャン会長は「卒塾生全員の感謝の気持ちであり、ハードの贈り物であるが、これが経営塾等を通じ後に続く塾生や若い世代の人材というソフトの育成に繋がるのであれば望外の喜びである」と述べました。その後、第14期の開講式に移り、まずVJCCヒエン所長から経営塾プログラムの説明がなされました。続いて挨拶に立った貿易大学トゥアン学長は、「経営塾は、日本式経営を取り込み、実用性を重視したものであり、卒塾企業の多くが大きく成長している成功プログラムである。経営塾が、皆さんに新しいビジョンをもたらし、持続可能なビジネスの端緒となるのみでなく、今後のベトナムの産業発展のために団結し寄与することを期待する」と述べました。

JICAベトナム事務所 小林次長の挨拶の様子

経営塾クラブからLEDスクリーン贈呈式の様子

 その後JICAベトナム事務所小林次長は、「今年は、経営塾創立10周年を迎えます。この10年間、日越双方の実力ある講師陣が、ベトナムという国の可能性や変動する国内・国際社会の潮流にも対応しながら、魅力的なカリキュラムの提供に努めてこられました。皆さんは、企業の経営管理能力の強化のみならず、国の発展に自らがどのように貢献できるかを真剣に考えている方々です。経営塾が、その「発展の夢を叶え、力になる」存在として、皆さんの可能性を切り拓く助けとなることを願っています」と述べました。続いて挨拶に立ったJETROハノイ名倉次長からは「経営塾は、グローバルな知識と実践的な事業運営・手法の学びに加えて、限られた時間のなかで最大限の効果を生み出せるように、優先順位をつけ、先を見通して準備する、そうした日々の生きていくための技術をも習得できる機会といえます。また、労苦を分かち合うことで、一生つきあえる仲間と出逢いも数多くあり、互いに切磋琢磨して成長することでしょう。ビジネスの第一線で活躍されている皆さんが、主に日本の講師から経営者の使命や社会的責任といった知識をも得て実事業に生かしていただくことは、そのまま日越の経済関係強化につながるといっても過言ではございません」と期待とエールが送られました。

 さらに経営塾クラブのチャン会長から「経営塾は、経営のみならず皆さんの人生の意味を問い直す機会となるでしょう。経営塾に参加することにより、色んなことに挑戦したくなり益々忙しくなるでしょう。鉄は熱いうちに打て、学習したことを、消化し、納得して、部下に伝え、共に実践する。実践を通じ身に付けていくことが重要です」と励ましの言葉をいただきました。

 最後に、第14期の代表が誓いの挨拶を行った後、新塾生が一人ひとり紹介され、登壇し集合記念写真が撮影されました。本開講式の後、さっそく戸田講師による第1回目の講義「Build Today for tomorrow」授業が開始され、これから約1年間、塾生一同が苦楽を共にしながら日本式経営を学ぶとともに、本邦研修等を通じて日本企業とのビジネス交流を図っていく予定となっています。

【画像】

第14期塾生との集合写真