ベトナム政府機関と関西企業との交流会の開催

2019年10月8日

2019年10月8日火曜日、Hotel du parc (旧ホテルニッコーハノイ)にて計画投資省外国投資庁と関西経済連合会の共催で「ベトナム政府機関と関西企業との対話会」が開催されました。今年は、日越総勢50名が参加されました。
この対話会・交流会は毎年開催され、今年は第4回目になります。今年も対話会の後に昼食を交えながら交流会が行われました。同交流会は、関西企業とベトナムの交流を目的としているだけでなく、関西企業のベトナム進出を促進することを目的としたものでもあります。

 この交流会では、ベトナム人材開発インスティチュート(VJCC)が事前に経営塾(※)の卒業企業を募り13社が参加しました。また、関西企業とベトナム企業がより親密に交流できるよう学生通訳5名を配置し、実際に一部の関西企業とベトナム企業が、ベトナムの市場経済の現状やお互いの事業の内容について意見交換が行われていました。
交流会のはじめに、ベトナム計画投資省外国投資庁のDr. DO NHAT HOANG長官から今後のベトナムの日本企業誘致に係る方針を含めたご挨拶がありました。

 「関西経済連合会は非常に大きな組織だと理解しています。ベトナム政府の今後の方針としては、関西企業との関係を強化し、サポートして行きたいと考えております。関西企業がベトナムに進出するにあたり、ベトナムの人材育成と社会貢献などが非常に日本は感心が高いです。つまり、皆さんのベトナムへの進出はベトナムの持続的な発展に繋がります。ベトナムのマスコミにもよく取り上げられているように、ベトナム共産党政府・各省庁つまり、ベトナム一帯となって、日本企業を始め外国企業との円滑なビジネス環境を構築するため、多大なる努力をしています。ベトナムの持続発展のために、お互いに協力し、関西経済連合会との強いきずなを保ちながらこれからもっと日本企業がベトナムに進出する事を期待しております。(一部省略)」と日越を全面的にサポートするなどのお言葉が寄せられ、今回のこの交流会も、日越の深い交流の場になりました。

 またVJCCのDr. Nguyen Thi Hien 所長からは、「VJCCではベトナムと日本の間でのビジネス交流の促進を図り、日越人材交流の拠点として活動を展開するため、2009年から経営塾というプログラムを実施しており、今年で10周年を迎えます。このプログラムは、ベトナム企業の経営者・幹部育成のための10ヶ月間の研修コースです。JICAから派遣される企業経営の豊富な経験を持つ日本人講師から日本式経営・日本企業の知見を軸にグローバルに通じる経営を包括的に学びます。現在、経営塾の卒業生は約300社、約500人に上り今後も活発にこのプログラムに取り組んで行きます。」と所感の挨拶がありました。VJCCは、これからも日本企業と経営塾企業との橋渡し役となれるようビジネス交流に取り組んでいく予定です。

(※) 経営塾とは、企業経営者・幹部を対象とした日本式経営の研修。ベトナム産業界を牽引する経営者の育成を目的としており、月5日間の授業及び実践を約10ヶ月にわたり行います。VJCCの看板事業でもある本プログラムは2009年に開始され、今年で10年目を迎えます。

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関経連の代表を囲む経営塾卒業企業の皆さん

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HOANG長官を囲む経営塾卒業企業の皆さん