VJCCホーチミン 静岡県磐田市とのビジネス交流会を開催!

2019年12月24日

日本企業によるプレゼンの様子

 2019年11月22日(金曜日)、ベトナム日本人材開発インスティチュートホーチミン(以下VJCC)では、静岡県磐田市と商工組合中央金庫(商工中金)との共催により、ビジネス交流会を実施しました。磐田市は、二輪車製造やマリン事業で有名なヤマハ発動機株式会社の本社があり、地場産業である繊維産業に加え、金属、自動車、楽器などの工業都市として有名です。またラグビートップリーグ「ヤマハ発動機ジュビロ」やサッカーJリーグ「ジュビロ磐田」のホームタウンとしても知られています。同市とは、昨年10月にもVJCCハノイでビジネス交流会を開催した実績があります。

  今回、磐田市からは、繊維、機械、金属製品製造業者等、計6社10 名が参加しました。また、商工中金の顧客である在ベトナム日系製造業者も計7社8名が参加し、VJCCが2009年から実施している経営塾*で学んだベトナム企業15社24名(繊維・金属製品、食品、木材の製造業者)と併せ、総勢28社42名の参加者が集まりました。

磐田市役所産業部長の真鍋宏昌氏の挨拶の様子

 当日は、VJCCホーチミン支所長のトー・ビン・ミン氏より開会の挨拶があった後、主催者の一人である、磐田市役所産業部長の真鍋宏昌氏から磐田市を代表して挨拶がありました。同氏は、「今日は真剣にビジネスマッチングを考えている企業と磐田市からやって来ました。ベトナム企業とお互いWin-Winの形で成長し合える関係を築いて行くことを希望しています」と述べ、今回のビジネス交流にかける意気込みと期待を示されました。

 参加者紹介に引き続き、磐田市から参加している各企業から、自社製品や事業についての説明と、求めるビジネスパートナーについてのプレゼンテーションが行われました。その後、各企業がそれぞれのブースに分かれ、より詳細な商談を行いました。

自社製品サンプルを持ち込み気合い十分なベトナム企業

各ブースでの商談の様子

 今回のビジネス交流では、事前に参加企業のビジネスニーズを把握する工夫を施していたため、短い時間で効率的な交流を図ることができました。各自お目当ての企業に対し、積極的に自社製品や事業を売り込み、具体的なビジネス関係樹立に結び付けようという熱気が感じられました。ベトナム企業側も多くが自社のパンフレットや資料を持参、中には具体的な製品見本を持ち込み日本企業側に熱心にアピールする企業もありました。

 ベトナム企業参加者からは「VJCCのアレンジのおかげで新しい知識と情報が得られた」「自社のニーズとマッチングしたので今後具体的に当該企業とのビジネスを考えていきたい」との声がありました。また、磐田市の企業参加者からは、「現地の企業のニーズを肌で感じることできる有益な内容であった」「今回のビジネスマッチングにおいて、ベトナムでのビジネス展開の可能性が高まった。非常に良い機会となった」といった感想が寄せられ、日越両企業ともに手ごたえを感じた企業が多かったようです。さらに、「もっと細かい業種に絞ったビジネス交流イベントに参加したい」といった次回のビジネス交流に向けての要望も寄せられました。

 VJCCでは、今後も地方自治体や金融機関とも積極的に連携し、日越両国に資するビジネス機会の創出のため、協力していく予定です。

 経営塾*:VJCCが実施するベトナム企業経営者・幹部に対して、企業経営に必要な実践的な知識を、約10ヶ月かけて学ぶ、体系的な研修制度。自らの力で課題を見つけ、解決策を考え、実践する力を養成することを目的としており、講義の他、ベトナムの事例を題材にしたグループディスカッション、企業訪問など多角的に学べる環境が提供される。講師は主にビジネス経験豊富な日本人の専門家であり、講義やコンサルティングを通じ、経営者の使命や企業の社会的責任含む日本式経営についても教えている。現在ハノイ / ホーチミン / ハイフォンで開講されている。

【画像】

ブース以外でも商談が行われました