所長あいさつ

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このたびベトナム事務所長に着任いたしました清水曉(しみずあきら)です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

新型コロナウイルスの影響で入国管理が厳しい中での入国、自主隔離や行動制限もありましたが、まずは無事着任できたことを感謝したいと思います。また、現在私たちが直面している未曽有の混乱と不安および恐怖から、一刻でも早く脱却できることを心より願っております。

私は、今から10年前の2010年3月より4年間、ベトナム事務所(ハノイ)に勤務しており、今回は二度目の勤務となります。

10年前、初めて当地に降り立った時、行き交う人々のざわめきとバイクのクラクションに圧倒されるとともに、社会全体に「昨日より今日、今日より明日は必ず良い日になる」といった活気を強く感じました。その時感じたとおり、ベトナムは社会、経済をはじめ様々な局面で目覚ましい発展を遂げています。

JICAは、技術協力、有償資金協力、無償資金協力などの事業を通じ、ベトナムの開発と日本との関係強化に努めてまいりました。この先の持続的な発展のためにも、インフラ整備への支援は引き続き重要であります。

日越の持続的な関係強化のための人材育成事業や地方自治体やNGOとの連携強化は不可欠です。また企業の方々の知見を活用した開発事業の展開も引き続き重要事項として取り組んでまいりたいと思います。そして、地方も含めていろいろな方と接点を持ち、前任の小中はじめ諸先輩が築いてきたベトナムとの良好な関係を、一層強固にすべく取り組んでまいりたいと思っています。

そのほか、私自身の体験を通じて、また一つ新たな発見をいたしました。

ベトナムはこれまで(2020年5月11日現在)新型コロナウイルスによる死者はゼロ、市中感染もうまく抑え込んでいます。行動制限がかけられている最中も街中は平静さを保っているように見受けられました。この新しい脅威に対して、どのようにして対応したのだろうか、この人々の平静さはどこからくるのだろうかと思うとともに、この国の方々の底の知れない力強さを感じました。

私ども国際協力の現場では、お互いをパートナーとして位置づけ、開発を通じて日越の関係を構築することに力を入れておりました。今回の実体験から、私どもは今まで以上に相手の国から学ぶ姿勢を持ち、お互いが手を取りながら、新しいポストコロナの世界における課題に取り組む必要があるのではないかと感じるようになりました。

今はまだ我慢の時ではありますが、きっと再びダイナミックな社会の変化を後押しする業務に携われることを信じて任務に当たりたいと思います。

JICAベトナム事務所長 清水 曉