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グアテマラの概要

グアテマラの基本情報

日本からグアテマラへの直行便はなく、アメリカもしくはメキシコ経由で渡航するのが一般的です。日本との時差はマイナス15時間ですので、日本とは朝と晩が反対になります。

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中米地図

面積 108,889平方キロメートル(日本の約3分の1)
公用語 スペイン語
HDI(人間開発指数) 0.651(126位/189中)、2019年(UNDP)
名目 GDP(2019年) 813.18億米ドル(IMF)
通貨 ケツァル(1ケツァル=約14.6円)(注)2020年2月時点
政治体制 立憲共和制
国家元首 大統領:アレハンドロ・ジャマティ
副大統領:ギジェルモ・カスティージョ

グアテマラシティは標高が高いため年中温暖で、とても住みやすい気候であることから「常春の郡」と呼ばれています。日本と同じく火山国のため、地震が多く温泉もあります。一方で、火山噴火の回数は日本よりも多いことから、同じ火山国として日本はグアテマラにて防災に関する技術協力プロジェクトを実施しています。

文化

マヤ文明が栄えた国として広く知られています。マヤ文明は中米各地で都市国家を築き、それぞれ独立した生活をしていました。そのため、遺跡にも様々な建築様式があり、各都市の個性が表れています。ユネスコ世界複合遺産である「ティカル国立公園」にはマヤ文明最大の遺跡があります。

また、首都グアテマラ市から車で約1時間の場所にあるアンティグア市は、世界遺産に登録されています。アンティグア市はかつてスペイン植民地時代に栄えた小さな町で、今でも多くの観光客が訪れています。

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ティカル遺跡

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アンティグア

グアテマラは国民全体の約4割がマヤ文明を起源とする先住民(22の言語の部族に分かれている)が占めており、その多くが独自の民族衣装であるウィピル(上衣)やコルテ(スカートになる布)を纏っています。その色や柄は地域によって異なり、マヤ特有の意味が込められた衣装は、彼女達のアイデンティティと誇りを表しています。特に、伝統的な手織りの手法で時間をかけて作られた色鮮やかなウィピルは現在もマヤの女性達の生活着として着用され、多くの観光客の目を楽しませてくれています。

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ソロラ県ナウアラ

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アルタ べラパス県タクティク

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ウエウエテナンゴ県コロテナンゴ

食生活

日本での主食は米ですが、グアテマラでは古代よりトウモロコシを主食としてきました。グアテマラシティより北西に位置するキチェの民族によって書かれたと言われている「ポポルブフ」の神話では、「人は神によりトウモロコシから創造された」とあり、トウモロコシの神を崇める石碑がグアテマラの遺跡で発見されています。

「トルティーヤ」は、石うす等ですり潰して作られたトウモロコシの粉を水で練り、薄焼きパンのように丸く平たく焼きあげます(直径15cm、厚み2~3mm程度)。トルティーヤは、インゲン豆を煮てすり潰した料理「フリホーレス」と一緒に食べられることが多く、グアテマラ人にとってはトルティーヤとフリホーレスの組合せは、朝・昼・晩と欠かせない食べ物となっています。その他にも、肉シチュー(ペピヤン)、トマトソース、アボカド等色々な料理と一緒に食べるのが一般的です。

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トルティーヤ

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フリホーレス

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一般的な家庭料理

このような日々の生活や文化的な側面は青年海外協力隊員のブログ等からも垣間見えるのぜひのぞいてみてください。

治安

グアテマラというと、治安が良くないイメージがあるかもしれません。しかし、近年グアテマラ政府は治安改善を努力しています。グアテマラ人にとって「警察官」は恐い存在ですが、それを払拭すべく親しみやすい存在になることも含め、日本の地域警察の活動や考え方を根付かせる動きが出てきています。JICAでも技術プロジェクトを通じて日本式地域警察普及を目指して奮闘しています。