アンゴラ地上デジタルテレビ放送移行プロジェクトR/D署名式の開催

2021年3月19日

2021年3月19日、アンゴラ通信・情報技術大臣と副大臣2名および在アンゴラ日本大使が臨席のもと、地上デジタルテレビ放送移行プロジェクトにおけるR/D(Record of Discussion)署名式が行われ、同省マティアス・ボルジス局長とJICAアンゴラ事務所宮本所長との間で署名がなされました。

アンゴラ国では、国営、民間放送局4社によりTV放送が行われており、市民の情報源として普及しているものの、一部地方をカバーしておらず、また携帯電話等の通信機器の急速な普及などを背景として共通の資源である周波数帯の有効利用も課題となっています。そのため番組多重化により使用周波数帯の大幅な削減が可能でかつ字幕放送・多言語放送、気象・防災情報を含むデータ放送、ワンセグなど、従来のアナログ放送と比較して多様な情報提供を可能とする地上放送への移行が情報通信領域における重要なテーマとなっています。このような状況下において、地上波テレビのサービスエリア拡大および視聴可能チャンネル数の拡大による国民の情報へのアクセス向上や、インフラ整備を通じた産業の活性化を目的として、地上デジタル放送への迅速な移行計画が求められています。

本プロジェクトでは、アンゴラでの日本方式の地上デジタル放送(ISDB-T)への円滑な移行に向けたマスタープランの作成に協力していきます。今後のアンゴラ放送業界の鍵ともなるプロジェクトであることから、多くの報道陣が集まりメディアからも高い関心を集めています。

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R/Dに署名するマティアス局長(左側)と宮本所長(右側)

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署名式に同席したアンゴラ通信・情報技術省大臣(前列右から2番目)、丸橋大使(前列左から2番目)と記念撮影