マケドニア・ズレトヴィッツァ水利用改善事業

背景と目的

北マケドニア東部は年間降雨量500mm程度と極めて少雨地域であり(日本の年間平均降雨量の約1/4、世界の年間平均降雨量の約1/2)、現在水源としている地下水も枯渇しつつあるところもあることから、生活用水・農業用水の確保に大きな困難に直面しています。

飲料水のための水源確保とその安定供給は喫急の課題であることに加え、旧ユーゴスラビアからの独立や市場経済化に向けた転換を行っているなかで、農業開発強化や新規産業誘致を目指している中で、水不足は大きな障害となっています。

  • 交換公文(E/N)締結日:2003年10月7日
  • 供与限度額:96.89億円
  • 実施機関:農業・森林・水経済省

事業概要

慢性的な水不足に悩む北マケドニア東部地域に対して衛生的な飲料水を安定的に供給し、地域住民の生活環境の改善や、農工業用水の供給により同地域の農業・工業開発の促進に寄与するため、多目的ダムの建設と取水・導水施設の建設を行う。