ベリーズ青年海外協力隊派遣20周年記念　ベリーズJOCV　OB・OGたちの今2）

第2回は、ギルド裕美さん（16-1次隊　2004年7月～2006年7月　音楽隊員、公立カソリックスクール配属）です。

『私にとっては、ベリーズは未知の国でした。でも、暮らし始めたら、人々は笑顔で明るく、子供達は元気いっぱい。しかし、クレオール語が分からず話せずで、仕事がうまくいかないこともありました。文化の違いに戸惑うこともたくさんありました。そんな中、ベリーズの人たちの優しさや、明るさには何度も助けられたのを覚えています。
隊員活動では、音楽教科書作成、配属先での音楽指導、教員研修での講義、芸術祭やイベントでのソーラン節の指導、演舞を行いました。
現在もベリーズの同じ配属先で音楽教師として仕事をしているため、2年間の経験は自分のキャリアを築くうえで大切な経験となりました。現地の学校で、現地の先生方とともに仕事をすることで、将来自分が何を目指したいのか、音楽を通して自分に何ができるのか、ベリーズが必要としているものとは何か…、いろいろと考える機会を得ることもでき、学ぶこともたくさんありました。その考えが基になり、自信の可能性を広げることに成功し、現在はベリーズの音楽教育の発展への貢献はもちろん、若き音楽家、音楽教員希望者たちの育成にも力を入れています。
コロナ禍のため3月に隊員の皆さんの一時帰国の際は、きちんとお礼をする間もないほど慌ただしいお別れとなってしまいました。ベリーズの隊員のみなさん、OG、OBのみなさんにはジャパンデーや学校訪問などを通し、交流があったためとても寂しく感じます。私の勤め先の小学校の生徒達も、JOCVの方々が授業見学やサマーキャンプに来ていただいたときは、本当に喜んでいました。私の息子、娘もJOCVの「お兄さん、お姉さん」が大好きです。普段は英語で話すことが多いのですが、お兄さん、お姉さんとは日本語で一生懸命話そうと、恥ずかしがり屋なりにアピールしていたました。また、日本で、ベリーズでお会いできる日を楽しみにしております。日本でのみなさまのご活躍をお祈りしています。