無償資金協力「第二次賃耕のための農業機械整備計画」GA(Grant Agreement:贈与契約)署名

2020年4月3日

3月27日(金)、国民総幸福量委員会において、ティンレイ・ナムゲル国民総幸福量委員会次官、JICAブータン事務所渡部晃三所長が、本案件贈与契約に署名しました。

ブータン政府は、食糧自給率を改善し農家の所得向上を図るため、1984年に「農業機械化政策」を策定し、農業機械化を進めています。このため我が国では、1984年より食料増産援助や貧困農民支援を開始し、これまで3,000台近い耕転機を供与してきました。また、技術協力「農業機械化プロジェクト」、同「農業機械化プロジェクト・フェーズ2」、そしてJICAボランティア派遣を通じて、農業機械化センターによる農業機械作業受託サービス(賃耕サービス)の体制整備と普及に対する支援をしています。

我が国による協力やブータン政府の取組により農業機械化が推進されていますが、食糧自給率をさらに向上するには、賃耕サービスの体制強化を通じた農業機械普及を一層進めることが課題です。

これをうけ、2016年度無償資金協力「賃耕のための農業機械整備計画」により353台の耕転機を整備したほか、今回の「第二次賃耕のための農業機械整備計画」によって350台の耕転機に加えて30台のトラクター、20台のコンバイン、及びこれら農業機械の維持管理機材を整備し、「第12次5か年国家開発計画(2018~2023年)で農業林業省の主要戦略として掲げる「食糧の安全保障」と「栄養と生活の改善」に寄与することが期待されています。

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署名式の様子1

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署名式の様子2