「灌漑計画・設計・施工管理能力強化プロジェクト」R/D(Record of Discussions:基本合意文書)署名

2020年4月3日

3月27日(金)、国民総幸福量委員会において、ティンレイ・ナムゲル国民総幸福量委員会次官、JICAブータン事務所渡部晃三所長が、キンレイ・ツェリン農業林業省農業局長同席のもと本プロジェクト基本合意文書に署名しました。

ブータン政府は、安定した農家の所得向上と農業生産性の向上を目的として灌漑開発を重点分野に掲げており、第12次5か年国家開発計画(2018~2023年)において水分野(飲料水、灌漑用水)は政府を挙げての重要事業であるフラッグシッププロジェクトの一つに位置付けられています。

このため本プロジェクトでは、2021年度からの5年間にわたり、灌漑開発のための基準書やマニュアルの策定を支援し、モデル灌漑スキーム建設を通したOJT等を実施し、ブータン国の灌漑開発に携わる技術者の能力強化・向上を通して同国の持続的な灌漑開発の推進に寄与することが期待されます。

なお、緑の気候基金(GCF)を活用したUNDPが支援するプロジェクトによって、ブータン国内では2020年からの6年間で36か所の灌漑施設が建設・修復されますが、本プロジェクトは技術者の能力強化を通じ支援する予定であり、GDFプロジェクトとの連携を図りながら灌漑開発を推進します。

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署名式の様子1

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署名式の様子2