技術協力 災害対策強化向けた通信BCP策定プロジェクト「転んでもただでは起きないプロジェクトチーム」

2020年4月14日

2月下旬、世界的なCOVID-19の影響が広がる前にブータン入りしたプロジェクトチームでしたが、COVID-19に備える行動制限が徐々に強くなってくる中、活動予定の地方でのワークショップやそれを受けてのマニュアルづくり、上位目標の水平展開をにらんだ関係者、国際機関を招待しての大規模ワークショップなどは不可抗力で実施できず、3月17日に帰国の途につきました。しかし、プロジェクトチームではこの逆境を好機として捉え、活動予定外の思わぬ成果を残しての帰国となりました。本案件では、大地震を想定してBusiness Continuity Plan (BCP:事業継続計画)の策定を進めていました。しかし、今回のCOVID-19の影響が広がる中、プロジェクトの途中にも関わらず、本プロジェクトにて立ちあげたBusiness Continuity Management Officeを実戦さながらに実際に運用、感染症対策のBCP策定を進めることなりました。日本人専門家が帰国した現在もカウンターパート機関であるブータンテレコム内で作業が進められています。案件の活動予定は消化できなかったものの、意外な成果があがった今回の渡航となりました。しかし、BCPの本来の意味を考えますと、BCP自体は常に進化を続けなければならないものですから、プロジェクトの目標である地震想定のBCPについで、感染症対策BCP策定に進めたのは、大きな前進になりました。

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感染症対策BCP策定を進めるブータンテレコム幹部職員

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感染症対策BCP策定を進めるブータンテレコム幹部職員

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在宅勤務促進について協議するBCM長と技術系副社長

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在宅勤務促進について協議するBCM長と技術系副社長