COVID-19影響下でのオンサイト建設工事安全管理セミナーの実施

2020年5月29日

5月12日(火)にブータン南部のソナブジュナにて、13日(水)に同じく南部のプンツォぺルリにて二日間にわたり、橋梁施工工事現場でのオンサイト安全管理セミナーを実施しました。施主にあたる公共事業定住省からはテンジン道路局長、カルマ・ワンディ橋梁部長が、JICAブータン事務所からは渡部晃三所長、森下さおり職員、クリシュナ・スバナショナルスタッフが参加しました。JICAブータン事務所では過去3年間にわたり、公共事業定住省や労働人材省とともに工事安全管理、日本の安全文化の普及・拡大につとめてきました。今回現場レベルでも安全配慮について考えていただくべく、施工現場でのセミナー実施となりました。作業従事者の中には女性も多くふくまれることから、新しい試みとして建設現場におけるジェンダー主流化にも焦点をおきセミナーを実施しました。JICAブータン事務所からは、安全帽や安全靴、手袋、安全ベスト、安全帯、消火器の供与、渡部所長によるヒヤリハットの講義、森下職員による消火器の使用方法実演、クリシュナ職員によるジェンダーに関する講義・女性労働者を対象とした業務・宿泊環境についてのアンケートが実施されました。テンジン道路局長からは、建設現場におけるジェンダーへの配慮の必要性に言及があり、また、JICAによるこの草の根レベルでの協力に対し謝辞が述べられました。

ブータンでは、コロナウイルスの影響下、観光業などに携わってきた多くの方々が職を失っています。建設業はこれら失業者の受け皿として期待されており、これから多くの方が建設業に新規参入されると考えられています。JICAブータン事務所では引き続きこの分野の支援を継続し、ブータンでの日本の安全文化の定着につとめるとともに、新しく建設業に従事される方への安全配慮・安全教育を促進していきます。

【画像】

渡部所長によるヒヤリハット講義

【画像】

森下職員による消火器実演

【画像】

クリシュナ職員によるジェンダー講義

【画像】

供与された安全帽をかぶっての記念撮影

【画像】

橋梁完工時の様子1

【画像】

橋梁完工時の様子2