所長あいさつ

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ボリビア多民族国は南アメリカ大陸のほぼ中央部に位置し、ペルー、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、チリに囲まれた内陸国です。日本の約3倍の面積に、1,083万人が暮らしています。国土は4,000m以上のアンデス山脈と台地が連なる高地地域、アンデス東麓の渓谷地域(約3,000~1,000m)、熱帯雨林やサバンナが広がる熱帯地域(1,000m未満)という、とても豊かな自然環境から成る国です。近年、日本では、奇跡の絶景とも言われるウユニ塩湖でも知られるようになってきました。

また、ボリビアは民族的にも多様な国です。36の言語が存在し、先住民の人口は約60%といわれています。2006年1月に就任したエボ・モラレス大統領はアイマラ族出身で、ボリビアで初の先住民出身の大統領です。モラレス大統領は、先住民の価値観を重視し、2009年には先住民の権利拡大が盛り込まれた新憲法を制定するとともに、国名をボリビア多民族国に変更しています。

日本とボリビアとのつながりということでは、日系人・日系社会の存在が重要な役割をはたしてきました。国内には約1万4千人の日系社会が存在し、またサンファン移住地とオキナワ移住地が、それぞれ農業を中心としてボリビアの経済発展に貢献しています。2019年には、ボリビア日本人移住120周年という歴史の節目を迎えますが、これまでの日系人の活躍があればこそ、日本および日本人への信頼につながり、非常に親日的な国にもなっています。

このボリビアにおいて、JICAは前身の海外移住事業団により移住者・日系人支援を開始するとともに、1977年に青年海外協力隊派遣取極、1978年に技術協力協定が締結されて以降、農業、保健医療、教育、水、環境、インフラの各セクターにおいて、「人づくり」を中心に技術協力と資金協力、そしてボランティアを組み合わせた事業を行ってきました。

代表的な事例としては、「日本・ボリビア消化器疾患研究センター」が挙げられます。同センターは、約40年前に無償資金協力で建設され、技術協力による長年の支援の結果、今では、ボリビア国内の医療ニーズに応えるだけでなく、本邦大学や本邦企業とも連携しつつ、日本がリードする内視鏡分野の知見・知識を中南米域内に普及し、域内の医療従事者の能力強化、消化器疾患分野の診断・治療水準の向上に貢献するまでの組織になっています。

この他にも、日本等で研修を受けた約6,000人のボリビア人と、ボリビアで活動した1,000人以上のボランティアが日本とボリビアの橋渡し役として信頼関係を構築してきました。

2018年は青年海外協力隊を派遣を開始40周年、技術協力協定の締結からも40年を迎えます。JICAの新しいビジョン「信頼で世界をつなぐ」のとおり、ボリビアにおいても、JICA事業を通じて、信頼で日本とボリビアそして中南米をつなぎ、尊厳のある生き方と多様で公正な社会を実現しようとするボリビアの人々の努力を、今後とも支援していきます。

2018年7月
ボリビア事務所長 小原 学

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