ブルキナファソの農産品

1.マンゴー

日本でも人気が高まっているトロピカルフルーツ、マンゴー。日本に輸入されるマンゴーは、メキシコ、フィリピン、タイ、台湾、ブラジル産が大半を占めますが、欧州の市場ではアフリカ産のマンゴーも季節によっては多々流通しています。日本で流通する品種とはまた異なり、濃厚な甘みの中にほんのりとした酸味が感じられ、トロリとした口当たりが楽しめます。

ブルキナファソのマンゴー生産量(推定)は12〜15万トンで、その内輸出用は2.5〜5万トン。生産量は多いとは言えませんが、良質なマンゴーが豊富なため、注目されつつあります。

また、「ナチュラル」市場向けのドライマンゴーも注目されています。シロップ漬けのドライマンゴーとは異なり、フルーツ本来の色、香り、形状、味を残した商品として支持層の拡大が期待されています。

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2.ダイズ

日本では、味噌、醤油、豆腐、納豆など、多様な形に加工されて食されているダイズですが、アフリカ、そして当地ブルキナファソではまだ一般的な作物ではありません。

しかし、大豆は植物の中では唯一肉に匹敵するだけのタンパク質を含有することから、肉骨粉に替わるタンパク資源として飼料用ダイズの需要が拡大しています。ブルキナファソでも、過去10年で生産量が10倍に伸びています。それでも2012年の生産量は2万4千トン程度ですが、今後さらに増加することが見込まれます。

それに伴い、ダイズの消費も少しずつではありますが浸透しており、特に右写真のような揚げ豆腐の串焼きはダイズ生産地のローカルマーケットでも見かけられます。日本の豆腐より固いため、こうして揚げてトマトソースやマヨネーズソースで味付けると、ブルキナファソの人々とっても食べやすい形になるようです。

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3.イチゴ

ブルキナファソでイチゴが生産されていることに驚く方は多いでしょう。これほど猛暑の国でどうやって栽培されるのかと疑問を持たれるかもしれません。しかし、なんとブルキナファソは、西アフリカで唯一イチゴを輸出している国なのです。

ブルキナファソのイチゴ栽培は、1970年代に現在の生産者組織中核メンバーのニキエマ氏のお父さんの代に始まります。ブルキナファソの気候に合う品種や適した栽培方法も長年の経験から苦労の末に辿り着いた形で、歴史の感じられる作物です。

毎年12月〜4月にかけて、首都ワガドゥグのマーケットはイチゴで彩られます。甘みと酸味のバランスが良く、見た目もヨーロッパなどからの輸入イチゴに劣りません。首都のレストランでは写真のような季節デザートを食すことができます。市場は限られるものの、ブルキナファソブランドとして浸透してほしい一品です。

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4.タマネギ

ブルキナファソで野菜と言えばまずはタマネギ。全国の野菜栽培面積の内、4割でタマネギが栽培されています。2010年の全国生産量は約33万トンでしたが、その大半は国内で消費されています。つまり、一般家庭で最も食されている野菜と言ってもいいでしょう。コメやトウモロコシ、ミレット、イモ類などの主食に合わせるソースには必ずと言っていいほどタマネギが使われています。

このように、ブルキナファソの国民にとって欠かせないタマネギですが、自国で生産できる時期が乾期に限られており、端境期はオランダ、モロッコ、ニジェール等から輸入し、価格も4倍に跳ね上がります。この状況を打開することが、現在のチャレンジです。

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