中国の水分野課題解決にむけた北京城市排水集団有限責任公司科技研発中心との連携に係る覚書締結のお知らせ

2018年12月27日

独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)は、北京城市排水集団有限責任公司(以下「北京排水集団」)が管理する高碑店汚水処理場(2008年時点:北京市内で発生する汚水の4割を処理)建設に対し有償資金協力を行い、併せて同汚水処理場の運営管理等の技術力向上のための技術協力プロジェクトを実施してきました。

現在の北京排水集団は、北京市の約10か所の汚水処理場の運営管理に加え、他省の汚水処理場の建設及び運営管理、農村汚水に係る事業、河川の水質改善及び緑化事業を行っています。また、北京排水集団に所属する北京城市排水集団有限責任公司科技研発中心(以下「北排科技研発中心」)は、水に関する国家級研究機関として、研究開発や実証試験などに取り組んでいます。

中国の環境規制は年々中国政府により強化されており、排水に関しても例外ではありません。例えば、国や省の定める排水基準を超えた場合、罰金及び操業停止などの厳しい罰則が科せられることになっています。このため、中国では、排水基準値を超えないための技術及び資材の導入が喫緊の課題となっており、これらに対しての需要が高まっています。

上記の状況を踏まえ、北排科技研発中心は、水処理に関して国内外の高度な技術を有する企業と連携し、研究開発や実証試験の実施、課題解決のための有効な技術を実地で応用するため、北京排水集団の傘下企業である北京北排科技有限公司や関係機関が実施する事業を通じた展開を図っています。

技術を有する日系企業と北京北排科技有限公司が協働することは、中国の水分野課題解決に貢献することができ、日系企業のビジネス展開につながると考え、JICA中華人民共和国事務所と北排科技研発中心は、日系企業と北京北排科技有限公司との連携に係る支援を行うための覚書を2018年9月に締結しました。

北京北排科技有限公司との連携事業についてご関心がありましたら、中国事務所民間連携担当までどうぞお問合せください。

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メール:JICAchina_minren@jica.go.jp