放送大学との共同制作番組「日本の近代化を知る7章」のインターネット配信講座の開始およびフォローアップウェビナーの開催

JICAと放送大学学園による共同制作番組「日本の近代化を知る7章」は、2019年に放映が開始されました。

2021年3月からは、放送大学のインターネット配信公開講座により、JICA留学生の同番組の視聴が開始し、今般、第1期生として、約90名の修了者が輩出されました。

修了をうけて、2021年7月30日(金)に緒方貞子平和開発研究所がフォローアップウェビナーを実施し、JICA留学生が各々の出身国と日本の近代化との関連性などについて、活発な意見交換を行いました。

現在、「エネルギー政策プログラム」で、政策研究大学院大学(GRIPS)の修士課程で学ぶスリランカ出身のMs. Ravini Karunarathneは、5章で取り上げた日本の教育に触れ、「津田梅子を含む多くの学者が外国へ行き、新しい知識を学び、帰国して日本へその得た知識を広めた」と述べました。ラビニさんは、修士課程で「日本の省エネルギー政策:スリランカへの教訓」の研究を終えたばかりで、これから日本で得た新しい知識を母国で活かし、帰国後の母国での活躍を楽しみにしています。

また、「持続的発展のための行政人材育成プロジェクト」で国際大学の修士課程を修了し、今春、母国のマリへ帰国し、現在は、マリ共和国の外務省で外交政策アドバイザーとして活躍するMr. Diakite, Adama Meryは、「このようなウェビナーで日本の近代化について様々な意見交換ができることは、非常に重要である。日本の近代化の経験をどのようにして活かして自国に適応するかが課題で、参加者としては、このような意見交換を通じて、小さな問題を解決するインスピレーションとなる。」と述べました。
この他、ミャンマー出身の留学生等も参加し、留学生が交流する場にもなりました。

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放送大学からは、「この共同制作番組をインターネット配信公開講座としてJICA留学生に提供することは、放送大学にとっても非常に意義のあることと考えている。今後も、多くのJICA留学生とその母国の発展に資するコンテンツとして役立てていただきたい。」とのコメントをいただきました。

同番組は放送大学のBS231チャンネルで繰り返し放映されております。8月と9月の再放送日程は、以下PDFをご参照下さい。