コロナ禍で一時帰国中隊員の活動(医療従事者の取り組み)

2021年2月18日

ディリ国立病院
堀江 真希(看護師)

東ティモールの皆様、こんにちは!未だコロナウイルスの影響で困難な状況が続いていますが、皆さまお元気ですか?厳しい状況下にあっても、笑顔が眩しい、明るい東ティモールの人々の姿が目に浮かびます。私も元気に日本で過ごしています。

昨年の3月に緊急帰国となり、帰国後は大阪府看護協会に所属し、コロナ軽症者宿泊療養施設で健康管理業務に携わっています。仕事内容はホテル入所者中の人々の健康管理と支援です。入所者自身に1日2回体温と症状の有無を電子入力してもらい、入力された情報を看護師が確認し、各入所者の部屋に1日2回入電し体調や安否確認を行っています。医師は常駐していませんが、看護師がホテルに泊り込み、24時間体制で、何かあればすぐに対応がとれるシステムとなっています。主なやり取りの手段が電話となるため、顔色や表情を読み取ることができないので、声色や話す内容から訴えのサインを見逃さないよう注意しています。また、パルスオキシメーターで体内の酸素飽和度を1日1回は必ず測定するようお願いしています。酸素飽和度の数値観察は、肺機能悪化の有無を評価するために重要な指標となるからです。基準値より数値の低下があれば、医師に報告し入院が必要かどうかの判断を仰いでいます。最近は、ホテル療養となる方の年齢層も高く、基礎疾患を持った人々も多く入所されるため、容態が悪化し救急搬送となるケースも増えています。先日、20歳代の方でも急激に呼吸状態が悪化し、救急搬送となりました。若いから重症化しないというわけではなく、コロナウイルスは急激に悪化するため軽視できません。同時に、コロナウイルスに感染したことで、味覚嗅覚障害が出現し食べる楽しみを奪われたり、心を病んでしまう方もたくさん見ています。辛い思いをしている人々が1人でも減ってほしい、健康的に過ごせる明るい日常が1日も早く戻ってきてほしい。毎日そのような思いを抱きながら仕事に就いています。皆さんもコロナウイルスに感染しない、させないために自分たちは何が出来るか考え、日常生活を送ってほしいと思います。

東ティモールの写真を見返すたびに、ディリ国立病院(HNGV)の仲間たちが恋しくて、早く会いたい気持ちでいっぱいです。1日も早く東ティモールに帰り、一緒に笑いあえる日がきてほしいと願うばかりです。現在の日本での活動を、東ティモールに戻った時に活かせられるよう、日々最善を尽くしていきたいと思います。皆さんも、引き続き手洗いやうがい、マスクの装着等の一般的感染対策をし、しっかり食べて寝て、たくさん笑って健康的に過ごして下さいね!

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