第2フェーズの第1回合同調整委員会を開催しました。

2021年5月7日

2021年3月10日より、エチオピア国産業振興プロジェクト(輸出振興)の第2フェーズが開始されました。本プロジェクトは途上国の高品質な産品を高付加価値化することで輸出振興につなげるチャンピオン商品アプローチに基づき、2017年6月から実施されています。第1フェーズ(~2020年11月)ではエチオピアの羊革とコーヒーをターゲットとし、製品の品質向上や海外でのプロモーションを中心に技術支援を行いました。第2フェーズでは対象を皮革セクターに絞り、引き続き技術支援を行いながら、皮革素材・製品の輸出額増加を目指していきます。

3月30日、第1回合同調整委員会(JCC)が開催されました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日本人専門家が現地に渡航できない中、前フェーズ最後のJCCに引き続きオンラインでの実施となりました。心配された通信トラブルも起こらず、プロジェクト実施機関、参加企業やプロジェクトの他コンポーネントからのオブザーバーも含め、33名の参加を得ることができました。

会議ではまず、プロジェクトの永井教之総括から、本プロジェクトの目標と活動計画について説明を行いました。その後の質疑応答では、特に皮革セクターの輸出促進における政策上の課題について意見が交わされました。そうした議論に対し、本プロジェクトの「政策対話」コンポーネントを通じ、産業界からエチオピア政府へ提言を行うことが提案されました。本会議の議長を務めた、貿易産業省輸出振興局のアセファ局長からは、「プロジェクトもいよいよ最後のフェーズ。関係者全員がその意識を持って活動する必要がある」と、プロジェクトの成果の持続性を見据えたコメントがありました。

本会議で合意された第2フェーズの主な活動は、1)EHL*素材・製品の品質改善、2)EHLのブランド管理体制の構築、3)皮革産品のプロモーション活動として(1)アフリカ市場へのプロモーション展開、(2)ボレ国際空港でのアンテナショップ開設、(3)欧米市場でのプロモーション展開、(4)EHL広報ツールの作成・更新、等となっています。

今後、月に1回を目途に、本プロジェクトの活動をプロジェクトニュースとしてご紹介させていただきます。どうぞご期待ください!

((注)本プロジェクト第1フェーズで立ち上げを行った、羊革素材のブランド「Ethiopian Highland Leather」。)

【画像】

オンラインで開催された第1回合同調整委員会

【画像】

【画像】