技術支援の対象となるパートナー企業の選考会を行いました

エチオピア国産業振興プロジェクト（輸出振興）（第2フェーズ）では、皮革製品の輸出額増加を目指し、その品質向上に向けた技術支援を活動の一つとしています。第1フェーズでは、鞄や靴を製造しているエチオピアの企業十数社をパートナー企業として、欧米市場に向けたデザインと品質について技術支援を行ってきました。第2フェーズでも引き続き技術支援を行うため、ELIA（注）を通じてパートナー企業の募集を行った結果、49社から応募がありました。

パートナー企業の選考は、応募企業から提出された書類と製品サンプルの審査により行いました。COVID-19の影響により、日本人専門家が現地渡航できないため、サンプルはエチオピアから日本に輸送してもらいました。5月14日の選考会では、靴、カバン、ジャケット、ベルトなどのサンプルが、審査会場を埋め尽くしました。

選考の結果、評価基準を満たした6社（靴1社、鞄5社）をパートナー企業に選出しました。この6社には、今後オンラインでの技術支援を開始しますが、画面越しでの技術指導はどの専門家もこれまで経験がなく、大きなチャレンジであると言えます。基準にわずかに及ばなかった12社へは二次選考を行うこととなりました。日本人専門家の現地渡航再開後に現地工場の視察を行い、その選出の可否を決定する予定です。パートナー企業に対する技術支援の様子は、今後のプロジェクトニュースで紹介したいと思います。

（注）ELIA：本プロジェクトのカウンターパート機関のひとつである、エチオピア皮革産業組合の略称