エチオピア「科学技術のための算数・数学理解プロジェクト」の第3回JCCを開催しました

2022年3月29日

2022年3月29日、MUSTプロジェクト(科学技術のための算数・数学理解プロジェクト)では、第3回JCC(Joint Coordination Committee:合同調整委員会)を開催しました。JCCとは、プロジェクトの最高意思決定機関で、プロジェクトに関わる現地政府およびJICA関係者・専門家などが集まり、これまでの経過や今後の計画について共有し承認を得る重要な会議です。今回はエチオピア連邦教育省カリキュラム総局長、局長、JICA事務所長、職員、JICAアドバイザー、MUST日本人専門家チームが出席し、今後の高校数学教科書改訂支援、および、改訂教科書の試行のモニタリング計画について協議しました。

まず、2月に開催したMUSTによる教科書執筆者向けワークショップが有意義であったことを受け、同様のワークショップを2023年3月までに6回開催し、高校数学教科書改訂支援を継続することを合意しました。

新学期を迎える2022年9月から、エチオピア全国の98のパイロット校で教科書改訂版の試行が始まります。この試行期間において、連邦教育省および日本人専門家、教科書執筆者、そして、アディスアベバ市教育局関係者が協働で同市の高等学校を中心にモニタリングを行うこと、更に、同モニタリングで、授業観察、学力テスト、章末テストなどを実施し、改訂教科書が授業での学習プロセスにどの程度貢献しているかを検証することを合意しました。モニタリングの結果に基づき、2023年3月に教科書ドラフトの最終改訂を行い、2023年9月から新教科書の全面導入となります。

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JCCには、エチオピア教育省のTheodoros総局長、JICAエチオピア事務所森原所長はじめ関係者が出席した。