ABEイニシアティブ研修員の帰国報告会開催

2023年5月24日

新型コロナウイルスによる中断を経て、4月28日にABEイニシアティブ(アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ:African Business Education Initiative for Youth)奨学金プログラムから帰国した学生を対象とした報告会とネットワーキング会が開催されました。

日本において修士号または博士号取得を目指すアフリカの若者を支援する日本政府の研修プログラムであり、故安倍晋三元首相が2013年の第5回アフリカ開発会議において官民双方の人材育成を目的にこの取り組みを立ち上げました。そのため、研修員は親しみを込めて「安倍チルドレン」と呼ばれています。

このプログラムのもとで、2017年、2018年、2019年にそれぞれ11名、6名、2名の研修員がエチオピアから日本へ派遣されました。今回のイベントでは、帰国者4名とSDGグローバルリーダープログラムの学生1名が、研修結果と今後のキャリアについて発表を行いました。このイベントには、駐エチオピア日本大使、伊藤忠商事、サファリコム・エチオピア、国際連合工業開発機関(UNIDO)の代表者らも出席し、参加者と意見交換を行いました。

多くの研修員は帰国後日本からのエチオピアへの投資促進等に大きく貢献しており、エチオピアと日本の架け橋となるというABEイニシアティブの目的を体現しています。また日本にいる間日本の文化を学び、同時にエチオピアの文化や伝統を日本で紹介する等して、研修員は帰国後も日本と強いつながりを持っています。

このプログラムの下でアフリカから1,600人以上(エチオピアからは80人以上)の学生が日本に送られており、これによってアフリカと日本の間の絆が今後も強化されることを願っています。

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(前列左から右):JICA次長 高野晋太郎、伊藤恭子大使、JICA所長 森原克樹、 UNIDO タデッセ・ダディ・センギ氏。
(後列左から右、今回出席した研修員): メコネン・メラクさん、ベザウィット・エンデショー・テセマさん、メクリット・テショメさん、デレブ・イエネット・ボガレさん、イルソー・ゲブリ・リザネワークさん(SDGs研修員)、ビヤ・ギルマさん。

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伊藤恭子在エチオピア日本国特命全権大使による開会の挨拶

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デレブ・イエネット・ボガレさんによる報告

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ベザウィット・エンデショー・テセマさんによる報告

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ビヤ・ギルマさんによる報告

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イルソー・ゲブリ・リザネワークさんによる報告

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サファリコムエチオピアビジネス戦略マネージャー ベツレヘム・タメル氏によるサファリコム・エチオピアにおけるキャリアに関するプレゼンテーション

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JICAエチオピア事務所所長の森原克樹による閉会の挨拶