所長あいさつ

Bula!

太平洋に浮かぶ島々は、蒼い海にキラキラ輝く宝石のように見えることでしょう。高度を落とした飛行機から眺めた環礁は本当にきれいで、その下に広がる色とりどりの珊瑚礁とさかな達を想像させてくれます。

しかしながら、珊瑚の島であるがゆえに飲み水も確保できず、耕土が無いために食用作物が十分に栽培できない国、学校に行きたくても島に学校がなくて教育を受けられない子供達、医者が一人も居ない島、マラリヤやフィラリア等の感染症に苦しむ人たち、急激に増加する不燃性のゴミの処分ができない国、生活雑廃水や糞尿を海へ流さざるを得ない国、発電施設はあっても原油高騰で燃料が買えない国、地球温暖化で島が沈むという危機感の中で暮らしている人々、等々「楽園」の裏には問題が山積みしているのが現状です。

JICAは、オーストラリ、ニュージーランドや国連機関等との連携を深め、各国の主体性を尊重して、大洋州諸国の自立のための協力を行っています。太平洋に散在する島嶼国を広域でカバーできる協力プログラムの推進により、効率的に、少ない援助量で最大限の効果を導くことを念頭に、案件の形成や協力プロジェクトを実施しています。私たちは、技術協力などを通じて太平洋の隣人達の発展に少しでも貢献できること、そして日本と南太平洋諸国の友好関係の推進の一助になることを名誉なことだと思っています。

皆さんも、大洋州のリゾート地を訪れる機会があったら、裏側を覗いてみませんか。そして、そこに住む人々のために何ができるかを考えてみてください。きっと、私たちと一緒にできることが何かあるはずです。

Vinaka Vakalevu(※フィジー語で「どうもありがとうございました」)