これまで私は、南部アフリカのマラウイ(2004年~2007年)、東部アフリカのウガンダ(2018年~2023年)での駐在を通じて、さまざまな人々と出会い、アフリカ各地の多様な課題や可能性に向き合ってきました。そして今回、初めての西アフリカとなるガーナで勤務できることを、心からうれしく思っています。
ガーナは、サブサハラアフリカで最初に植民地支配から独立を果たし、安定した民主主義のもとで発展を続けてきた国です。来年2027年は、ガーナ独立70周年、日本とガーナの国交樹立70周年という大きな節目の年にあたります。さらに、黄熱病の克服を目指してアフリカの地で研究に生涯を捧げた医学者野口英世がこの地に到着してから100周年、JICA海外協力隊のガーナへの派遣を開始してから50周年という、日本とガーナの長い交流の歴史を振り返る記念の年でもあります。このような特別な時期を前にしてガーナに着任できたことに、深いご縁を感じています。
世界情勢の不確実性が高まる中にあっても、ガーナには若い世代のエネルギーと、多様な人材の力があります。JICAガーナ事務所では、インフラ、農業・産業開発、保健、人材育成などの分野で、ガーナの皆様とともに、一歩ずつ協力を積み重ねてきました。これからも、多様なパートナーの皆様と一緒に「共に創ること」「イノベーションを生み出すこと」を大切にしながら、その成果をガーナ国内、ひいては西アフリカ地域に還元し、さらには日本にも還流させていきたいと考えています。
ガーナを象徴する「ブラックスター」と、日本を象徴する「ライジングサン」が、互いを尊重し、学び合う良きパートナーとして歩んでいくことで、新たな価値を創造していく――私は、そのような取り組みを推進していく所存です。JICAガーナ事務所は、これからも日本国民の皆様のご理解とご支援をいただきながら、ガーナの発展と、人と人とのつながりを大切にした協力を続けてまいります。
JICA
ガーナ事務所
所長 内山 貴之