モンロビア市緊急電力復旧計画

背景と目的

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リベリアは1989年から14年に及ぶ内戦により、モンロビア首都圏及び地方部の電力供給設備の大半が破壊され、電力供給ができない状況となりました。2006年にサーリーフ大統領後就任後、緊急電力計画が実施され電力供給が再開されたものの、2014年現在の全国の電化率が2%、首都モンロビアで7%であり、多くの工業・商業施設、オフィスは現在も自家発電による電力供給です。リベリアは復興期を終え、開発期に入っている中、不安定な電力供給やアフリカで最も高額である電気料金は、社会経済活動の足かせとなっています。
このような状況を改善するため、本事業では、より燃料が低価格である重油を用いて発電を行う、重油炊きディーゼル発電設備を供与することで、安定した電力供給体制の構築及び安価な電気料金へ貢献することで、リベリアの社会経済活動の活性化と市民生活の安定化に貢献します。

交換公文(E/N)締結日:2012年12月13日
供与限度額:20.37億円
実施機関:リベリア電力公社(Liberia Electricity Corporation)
プロジェクト実施サイト:リベリア国モンロビア市ブッシュロッド発電所

事業概要

ブッシュロッド発電所において、発電機や他の設備を格納する建屋の建設を行い、重油炊きのディーゼル発電機(5メガワット発電機)を2台供与するとともに、これら発電設備に必要な機械及び電気設備の据え付けを行います。また、同発電所内における重油燃料輸送パイプを建設し、燃料である重油が貯蔵タンクから各発電機まで送られるように整備します。