ソマリアドライブ復旧計画

背景と目的

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リベリアは1989年から14年に及ぶ内戦により、首都モンロビアを中心に主要幹線道路の損壊・老朽化が深刻です。加えて、地方からモンロビア首都圏への人口流入が止まらず、全人口約400万人のうち、首都圏には120万人もの人口があふれています。市内道路は復旧整備が進んでいますが、交通量の増加に伴い、市街地のいたるところで交通渋滞が起こっており、市民生活及び経済活動に大きな影響を及ぼしています。
ソマリアドライブは、モンロビア首都圏の主要幹線道路の一つである他、国内最大の港から地方及びギニアへ抜ける国際回廊の一部でもあります。多くの住民が周辺に居住、沿道にて経済活動を行っていますが、慢性的な渋滞が非常に激しく、雨季が1年の半分を占めるリベリアでは、大雨による道路の劣化が早く、通行に支障をきたしています。
現2車線道路を4車線化することで、渋滞緩和に大きく貢献することとなり、経済活動活性化だけではなく、周辺住民生活の向上が期待されています。

交換公文(E/N)締結日:2013年6月10日
供与限度額:49.39億円
実施機関:リベリア国公共事業省
プロジェクト実施サイト:リベリア国モンロビア市

事業概要

本事業では、全長13.2キロメートルのソマリアドライブ道路を、2車線から4車線に拡幅します。同道路には雨季の雨量に対応した排水施設を付帯し、中央分離帯や歩道の建設も含まれます。また途中に2カ所の橋梁がありますが、ストックトン橋は老朽化及び内戦によるダメージが大きいので架け替えを行い、もう1つのダブル橋は修復工事を行い、両橋梁の耐久性を確保します。道路標識や規制標識、横断歩道の設置など、安全施設整備も行うことで、より人々が利用しやすい道路を建設します。