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2019年7月8日
ボランティア氏名:羽立 大介
隊次:2018年度1次隊
職種:障がい児・者支援
任地:アッパーウエスト州ワ
出身県:広島県
2018年度1次隊の羽立大介です。前回の記事「サッカーなら、どんな障害も越えられる1)」から、3ヶ月ほどが経ちました。今回はその続編として進捗状況をお伝えします。
手を叩く音のする方へ進むドリブルの練習
前回、3つのクラブ活動を始めることをご報告しました。その3つのクラブの中で私が特に力を入れているのがブラインドサッカークラブです。3月~4月は一年間で最も気温が高く、長時間のクラブ活動をするのは控えていました。しかし、乾季が終わり雨季になり、(年中暑いのですが)比較的過ごしやすい時期になってきたので、現在は平日の放課後に2時間ほどクラブ活動を行っています。最初は2~3人だった参加者が現在は10人以上の日が珍しくないようになってきました。始めて数ヶ月で基本的なパスやドリブルの練習だけでなく、試合形式の練習も行えるようになったのは嬉しい誤算でした。ただ、ボールは日本から持参した1つだけなので、人数が増えるとボールに触れる時間が限られる為、どのような練習をするか、ボールを新たに確保できるかなどが今後の課題です。
ブラインドサッカーは視覚障害者の人もそうでない人もアイマスクを着用してプレーしますが、ゴールキーパーや選手に指示を出すガイド、コーラーは晴眼者(目が見えている人)が務めるのが一般的です。弱視の生徒に担ってもらうこともありますが、最近、強力な助っ人が協力してくれるようになりました!敷地内に住んでいる教員やスタッフの子どもたちです!彼らがキーパーなどをしてくれるので、自分は写真や動画の記録を残すことが出来ます。また、選手への指示やシュートがどの辺りに飛んでいったのか説明するのも現地語でスムーズに伝えてくれます。
先日、JICAガーナ事務所のスタッフの方が、ガーナブラインドサッカー協会の方と会い、相互の取組や方向性について話をすることができたと聞きました。協会との繋がりができたので、色々な場面で協力できればと考えています。今後は、校内で指導、普及するだけでなく、近隣校や隊員の配属先の教員養成校でもブラインドサッカーの普及を行う予定です。視覚障害者との関わり・支援だけでなく、障害理解や障害者支援に対する注目を集めて認識してもらうことも必要な活動であると考えています。ガーナの人はサッカー大好きなので、ブラインドサッカーが障害者支援の取っ掛かりの第一歩になればと思いながら、活動を進めていきます!
イラストや図は用いず言葉だけで説明
弱視の生徒がボールのセットをします
キーパーやガイドをしてくれる敷地内に住んでいる子どもたち
サッカーをしにきた近所のお兄さんにキーパーを依頼
ガーナブラインドサッカー協会のスタッフの皆さん
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