サッカーなら、どんな障害も越えられる3)(特別編)

2019年8月13日

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前転や後転に初挑戦、練習していくとみるみる上達!

ボランティア氏名:羽立 大介
隊次:2018年度1次隊
職種:障がい児・者支援
任地:アッパーウエスト州ワ
出身県:広島県

2018年度1次隊の羽立大介です。今回は「特別編」と銘打って、7月に行った「ブラインド柔道ワークショップ」について紹介します。

7月下旬に、柔道隊員である大道隊員を講師としてお招きし、配属先の盲学校でブラインド柔道のワークショップを行いました。事前に同僚へ柔道とは何かを簡単に説明し、当日は畳の代わりにスチューデントマットとブルーシートを敷いて会場としました。

今回のワークショップの目的は以下の2点です。

  1. ガーナ国内における柔道およびブラインド柔道の認知度の向上
  2. 盲学校の生徒が新たな経験をできるような機会の提供

「日本は中国と同じ国で全員空手が出来る」このように考えているガーナの人は結構います。そこで、まずは生徒に柔道とはどのようなものなのかを説明しました。

説明後1.前転や後転、2.技のかけ方や護身術、3.試合を行いました。

  1. 前転や後転…普段、側転や倒立、ハンドスプリングなどを軽々としている生徒たちですが、前転や後転は初めてのことのようで、最初はかなりぎこちなく見ていてハラハラしました。ですが、大道隊員からアドバイスをもらうとどんどん上手になっていました。
  2. 技のかけ方や護身術…大外刈りの仕方について口頭での説明を受け、体を動かしてみる生徒たち。伝わりきっていない箇所は、生徒の足や腕を動かしながら大外刈りの理解を促します。また、自己防衛のための護身術についても同様に学びました。
  3. 試合…始めと終わりに礼をして、果敢に技をかけようと試みる生徒の姿を見て大道隊員から「任地に連れて帰りたい」という言葉が飛び出しました。

講師が一人であること、会場の規模、初の試みであるということなどを勘案し、対象の生徒の数を絞ったので、全員が経験できなかったのは残念ですが、一人ひとりに丁寧な指導が出来たのではないかと見ていて感じました。一方で、会場にいる参加していない生徒や教員に対して、何が行われているのかを伝えることが疎かになり、見えない人への伝え方の難しさも改めて痛感しました。

同僚が積極的に参加して柔道に興味を持ち、大道隊員と組んでいたり、後日の会議でワークショップについて言及してくれたり、手探りでも開催してよかったなと感じる場面がいくつもありました。今後もいろいろな機会を生徒に提供できるように創意工夫しようと思います!

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技の練習も行いました

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男子顔負け!?道着を着こなす女子生徒

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みんなの笑顔を見て、企画して良かったなと思いました。

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先生の一本背負い!

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大道隊員、ありがとうございました!