各分野の支援

(1)教育分野の支援

「視覚的に訴え子どもたちの興味を惹く授業」を目的に、小・中学校の教員に対するアイディア提供やガーナにある材料を使った教材の紹介などを行う理数科教師、小学校教諭、PCインストラクター隊員が活動しています。また、ガーナでも本格的な導入がスタートしたばかりの情操教育分野(図画工作など)についても、現場の先生方と協力しながらその普及に取り組んでいます。

同様の分野で活動する隊員が集まって、教材開発のワークショップを開催する等、直接生徒たちに対する模擬授業等も行っています。

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教育分野隊員によるワークショップの様子

(2)保健分野の支援

保健師、公衆衛生、学校保健等の隊員が、地域における保健サービスの向上、衛生状態の改善、学校における健康教育の充実などを目指しています。主な派遣先は地方部の保健行政機関や教育行政機関で、近隣の保健施設や学校、地域コミュニティを訪問しながら、住民の視点に立って活動しています。ガーナ政府とJICAが協力して導入した母子手帳の活用にも取り組んでいます。

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乳幼児健診の様子

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学校での手洗い指導の様子

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学校での手洗い指導の様子

(3)産業人材育成の支援

日本の高等専門学校や工科短期大学に相当する学校、あるいは職業訓練校において、自動車整備、手工芸、家政、コンピュータなどを専門とするボランティアが活動しています。

生産業の底上げには地方零細企業の発展は欠かせないものであり、ボランティアは草の根レベルでの地道な技術指導を行っています。

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自動車整備隊員活動の様子

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自動車整備隊員活動の様子

(4)その他の支援

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上記以外の分野でも、JICA海外協力隊は活躍しています。

  • 経済的に困難な状況にある方々、身体に障害を抱える方々など、社会的に脆弱な人々のために活動する施設、NGO等への隊員派遣も行っています。地域の住民がお互いに助け合い、できるだけ外部の支援に頼らずに社会課題に取り組んでいけるようにサポートすることが目標です。
  • 青少年の非行化は深刻な問題であり、犯罪の温床となっています。スポーツや音楽などの文化活動を通じた青少年の育成は、ボランティアに期待されている協力分野の一つです。
  • 稲作の生産性向上、市場志向型農業(マーケティングを考慮した農業経営)の普及など、実施中の技術協力プロジェクトとの相乗効果を狙った隊員派遣も計画中です。