母とこどもの健康プロジェクト(2011年~2015年)

グアテマラは中米諸国の中でも妊産婦死亡率、新生児死亡率、乳児死亡率などの指標の改善が遅れています。2005年から2009年に実施された「こどもの健康プロジェクト」の経験に基づいて、JICAはケツァルテナンゴ県、トトニカパン県、ソロラ県において母子保健サービスを向上させるためのさらなる技術協力「母とこどもの健康プロジェクト」を2011年から開始しました。

産前・分娩・産後や低体重児へのケアを含めた母親と子どもに対する保健サービスは対象県で強化され、特にケツァルテナンゴ県とトトニカパン県では妊産婦・新生児・乳児・5歳未満児の死亡の状況が改善されました。

プロジェクトでは研修用教材が多く作成された他、母親の意識啓発を目的とした妊婦クラブが設立され、住民に近い存在である保健ポストが今でも妊婦クラブを定期的に開催しており、コミュニティに根付いた活動の一部となっています。また、以前は母子保健に積極的に参加することのなかった男性の意識改革にも少なからず寄与したプロジェクトとして認知されています。

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