地域巡回用オートバイ200台の引渡式典を開催しました!

2021年8月16日

グアテマラでは2021年から2026年にかけて技術協力プロジェクト「地域警察プロジェクト」を実施します。その初年となる今年8月9日地域巡回用オートバイ200台をカウンターパートである国家文民警察に引渡式典を実施しました。

来賓にはアレハンドロ・ジャマテイ大統領をはじめ、内務大臣、国家文民警察(以下、PNC)長官、ブラジル臨時代理大使、日本大使を迎え、新型コロナウィルス対策による人数制限等を行いながらも盛大な式典となりました。

式典ではジャマティ大統領が、今回引渡されるオートバイを国民の安全のために活用していくこと、地域警察プロジェクトの内容と意義をスピーチし、プロジェクト関係者やグアテマラ国民に広く本プロジェクトについて伝える機会となりました。

引渡した200台のオートバイは本プロジェクトのプロジェクトサイトとなるグアテマラ県の55の準警察署に配布し、地域の巡回に使用します(注)。

本プロジェクトにて強化する地域警察業務は、警察官と住民の信頼関係を構築し、コミュニティの防犯機能を高め、治安維持・改善を目指すものです。その意義は高く、「コミュニティ警察の普及を通した警察人材育成プロジェクト(2016-2019年)」では治安改善に貢献しました。本プロジェクトではその成果を拡大させるとともに、犯人逮捕等の業務と比較すると評価の仕組みや成果が見えづらい「地域警察業務」をPNC内部に定着させることを目標としています。プロジェクトサイトの警察官向けに地域警察業務に係る能力強化を図るほか、PNC内部の地域警察業務実施のための組織整備や教育カリキュラムの整備を行います。組織の仕組みを変えていく挑戦的な取り組みで、カウンターパート機関である内務省やPNCの強力なコミットメントが必要となります。

今回のオートバイの引渡は地域警察業務を推進していくうえで非常に重要であり、今後、犯罪防止の強化を通じた治安改善が期待されます!

(注)パトカーではなく、オートバイを引渡する理由:グアテマラは山の多い国で首都圏も道が細く、場所によっては坂道が多くあります。そのような地域を巡回するには車ではなく、小型で機動性が高いオートバイの方が地域巡回しやすいのです。

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200台の地域巡回用オートバイ

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式典来賓者

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PNC警察官と引渡されたオートバイ

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