インターンシップ/アルバイト(2020年度~) フリオ・モラレスさん

2021年5月27日

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フリオ・モラレスさん

こんにちは!グアテマラ国立サン・カルロス大学国際関係学部生フリオ・モラレスです。2020年世界的に新型コロナウィルス感染症が拡大し、業務をサポートするためにEPS((注1)Ejercicio Profesional Supervisado専門的な職業訓練)としてJICAグアテマラ事務所で働いています。

私がJICAグアテマラ事務所をEPS先として選んだのは、JICAがグアテマラにおいて、各プロジェクトの実施、開発レベルの向上や生活改善に取り組んでおり、国内のカウンターパートや受益者に高く評価されているためです。

新型コロナウィルス感染症拡大に伴いグアテマラ事務所は通常業務に加え、緊急支援などの業務が発生し、とても忙しい状況でした。私はそのタイミングでグアテマラ事務所初のグアテマラ人インターン生としてEPSを開始しました。挑戦的な課題が多く、取り組むべきことがたくさんあり、様々なプロジェクトの業務に携わりながら、事務所の業務に慣れていくことができました。私が特に携わったのは広報の仕事です。この仕事を通じてJICAの技術協力や資金協力、地方自治体との協働に携わりました。

私は広報の仕事で、2021年のカレンダーのデザインと準備、パプリカ動画(注2)の作成を担当しました。カレンダー製作では、JICAグアテマラ事務所がFacebookで開催した絵画コンテスト「グアテマラと日本の文化」の受賞作品、事務所の業務やプロジェクト実施風景の写真を使用することで、臨場感のあるカレンダーに仕上がりました。また、NHKとJICAの共同企画である世界の子どもたちの「パプリカ」ダンス動画の撮影と製作にも携わりました。この動画はNHK Worldを通じて「NHKみんなのうた」や「Songs of Tokyo Festival 2020」で放映されました!

そのほかに、地域警察プロジェクト(2021-2026年)の詳細計画策定調査(注3)では、プロジェクトサイトを選定する業務に携わり、カウンターパートの国家文民警察プロジェクトチームと協力し、「コミュニティ警察の普及を通した警察人材育成プロジェクト(2016-2019年)」による犯罪抑止効果やこのプロジェクトの成果をヒアリングしました。

JICAグアテマラ事務所で働いて、最も印象的だったのは、2020年11月にグアテマラを襲った熱帯低気圧ETAやIOTAの被害を受けた人々への支援です。日本政府とJICAは、大きな被害を受けた人々を見捨てることなく、迅速に物資調達を行い人道支援を行ったのです。

JICAグアテマラ事務所での経験は非常に充実しており、EPSの期間に得た知識は値を付けられないほど貴重なものです。私もJICAグアテマラ事務所の業務と母国グアテマラに暮らす人々に貢献していることを願います。同僚の皆さんの親切な対応や、共有してくれた知識、そして新型コロナウィルス感染症拡大禍の困難な状況の中安全に配慮して頂いたことに、心から感謝しています。グアテマラの社会課題改善に情熱的に取り組むJICAのイニシアティブやプロジェクトの実施・監理をとおして、日本政府とJICAのビジョン、開発方針、そして勤勉な文化を学ぶことができました。近い将来、私は不平等の障壁を乗り越えて、母国グアテマラの持続的な開発に貢献し続けたいです。

(注1)EPSは日本のインターンシップに類似し、学生が無給で勤務しながら、公的機関や企業、NGO等で業務経験を積むことができる各大学が定めている制度
(注2)NHKの「みんなのうた」。その「みんなのうた」で、頑張っている人への応援を世界中につなぐJICAコラボレーションのパプリカ

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地域警察プロジェクトパイロットサイトのひとつ サン・ペドロ・アヤンプックにて

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NHKとJICAがコラボレーションした「パプリカ」撮影風景 サン・グレゴリオにて

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地域警察プロジェクトパイロットサイト選定 ビジャ・ヌエバ市にて