企画調査員(ボランティア事業)(2021年度~) 砂子 知香

2021年8月12日

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スポーツ隊員に関わってきたグアテマラスポーツ自治連盟とグアテマラオリンピック委員会を訪問(筆者中央)

みなさん、こんにちは!企画調査員(ボランティア事業、以下VC)の砂子知香です。2021年3月に着任しました。どうぞよろしくお願いします。

グアテマラは、大学生の時に初めてのひとり旅で訪れた国です。火山が見える古都、色鮮やかな民族衣装、活気ある市場、おいしい煮込み料理、飛び交うマヤ語とスペイン語…。出あうものすべてが新鮮で、今でもはっきりと覚えています。中南米にずっと憧れていた私にとって、ワクワクしっぱなしの旅でした。グアテマラは、「中南米をもっと知りたい」と思うきっかけをたくさんくれました。

その後、大学の長期休暇のたびに中南米の国々を旅しました。自分が育ってきた日本と大きく異なる文化や価値観などに刺激を受ける一方で、同じ時代に同じひとつの世界に生きているという、とても強いつながりを感じました。それは、初めて自分が世界で生きていること、世界とつながっているということを肌で感じた体験でした。当たり前のことだけど、もしかしたら日本にいては気づけなかったかもしれません。この感覚は、文字通り私の世界を広げてくれました。中南米に大好きな友達ができたことで、中南米は私の世界の一部になり、ともに幸せだと思える世界をつくっていけたらいいなと思うようになりました。

大学生の時から夢だった国際協力。憧ればかりで当時は叶わず、専門知識も技術もない私には無理なのだと思っていました。社会人経験を積む中で様々な人に出会い、同じく国際協力は自分には遠い世界だと感じている人が多いことに気付きました。知識や技術、思いがあっても、身近に感じられないのです。もし遠いと思っていた世界とのつながりを感じられたら、国際協力は遠いものではなくなるのではないか。そして、それこそが「国際協力」になるのではないか。

私は、そんな人と人を、人と世界をつなぎたい。これが私のしたいことだと気付きました。私ひとりでできることはないかもしれません。だけど、様々な人と世界をつなぐことで「国際協力」をしていきたいと思っています。海外協力隊をはじめとする皆さんと、様々な人や出来事をつないでいきたい。夢だった国際協力にVCとして、そのきっかけとなったグアテマラで携われることがとてもうれしいです。

残念ながらコロナ禍で、現時点ではグアテマラに協力隊員は戻っていませんが、任地の視察や配属先との調整など、派遣再開に向けてVC業務に取り組んでいます。