企画調査員(ボランティア事業)(2021年度~) 板橋 宏暁

2021年12月27日

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無機質の数字が並ぶパソコンの画面に嫌気を覚え、ふと、目を上に逸らすと正面の大きなガラスの向こうに、富士山が背伸びをしてとんがったようなアグア火山、その右横に頭だけのぞかせたフエゴ火山と、恥ずかしがりやのフエゴ火山を隠すようになだらかな稜線が続くアカテナンゴ火山の姿が、腫れかけた両目の瞼の疲れを癒してくれる。

ここは、中米グアテマラJICA事務所の執務室。

そして、この記事を書いているのはグアテマラ事務所企画調査員(ボランティア事業)として今年4月に赴任した板橋宏暁。

ボランティア調整員の経験は長いのですが、グアテマラ赴任は今回が初めてです。

当初は、2020年7月赴任予定でしたが、コロナウイルスの感染拡大の影響で、2021年4月に赴任いたしました。

2020年3月に当時派遣中であったボランティア全員と前任のボランティア調整員が退避帰国しており、赴任した時は、ボランティアが一人もいなかったので、違和感がありましたが、グアテマラ事務所一丸となって、渡航再開の手続きを進めてきたため、来年1月に待望の渡航再開第一号のボランティアの赴任が決まりました。その後、2月、5月、7月と立て続けに赴任が決まり、来年度末の2023年3月には20名を超えるボランティアが、グアテマラ各地で活動を展開する予定です。

2020年3月の退避帰国から、2年近いボランティア不在の期間をへての派遣再開となるため、ゼロに近い状態から協力を再開することになると思います。

そのため、来年から新たなグアテマラのJICA海外協力隊の歴史を積みあげていくつもりで業務を進めていこうと、時々噴煙をあげるフエゴ火山に話しかけている今日この頃です。