ビアク統合海洋水産センター(漁港施設・市場等)の竣工:漁港施設・市場の整備及び技術支援を通し、離島の水産業の活性化に貢献

2021年10月11日

10月6日、インドネシア共和国パプア州ビアク島において、無償資金協力「離島における水産セクター開発計画」で建設されたビアク島の統合海洋水産センター(SKPT:漁港施設・市場等)の完成に伴う竣工式が行われました。

【画像】

式典の様子

【画像】

右からルフット大臣、高樋次長、トレンゴノ大臣

【画像】

SKPT(漁港、市場)全体風景

【画像】

魚市場の様子

【画像】

ヘリ-県知事主催の食事会

【画像】

金杉大使からのビデオメッセージ

式典には、インドネシア側からルフット海洋・投資担当調整大臣、トレンゴノ海洋水産大臣、ブディ運輸大臣、日本側から金杉憲治駐インドネシア日本国大使(オンライン)、高樋俊介JICAインドネシア事務次長等が出席し、竣工した施設の視察が行われました。また式典に先立ち10月5日に行われたヘリ-県知事主催の夕食会では、金杉憲治駐インドネシア日本国大使から竣工を祝うビデオメッセージが伝えられ、トレンゴノ海洋水産大臣からは、日本の協力への感謝とともに日本から東部インドネシアへの投資拡大に係る期待が表明されました。

JICAは、インドネシア国政府との間で2018年7月に25億円及び2021年2月に30億円の無償資金贈与契約(Grant Agreement:G/A)を締結。インドネシア政府による離島の漁港施設の整備計画に対して財政支援を行うことにより、インドネシア国周縁部の6つの離島の漁港施設及び市場の整備・改修に協力しています。

また、JICAは2020年12月にインドネシア共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「離島における持続的水産開発促進プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions:R/D)に署名し、ビアクを含む周縁部6離島の統合海洋水産センターの利用者(漁民、組合、女性グループ等)及び管理者に対し、水産開発に関連する研修、SKPT関係者の人材育成計画の策定と実施の支援、並びに、SKPT運営管理計画の策定支援を行っています。

今般竣工を迎えたビアクの漁港・市場の整備(無償資金協力)と利用者及び管理者への技術支援(技術協力プロジェクト)により、零細漁民が冷凍施設や製氷機の整った漁港を利用できるようになり、水産物の付加価値向上や島外への流通が進み、地域の水産業の活性化や沿岸コミュニティの生計向上につながることが期待されています。

関連リンク

「離島における水産セクター開発計画」

「第二次離島における水産セクター開発計画」

「離島における持続的水産開発促進プロジェクト」

お問合せ

【担当者】
板垣賢樹
メール:Itagaki.Masaki@jica.go.jp
電話番号:+62-821-1222-8356