みなさま、こんにちは。
イランという、数千年にわたり世界に影響を与えてきた文化を有する国に赴任できましたことを、大変光栄に存じます。イランは、古代から今日に至るまで、東西を結ぶ重要な地政学的な架け橋として存在し、学問や芸術の遺産を受け継ぎ、世界中に感動を与え続けています。日常の会話に見られる深い思索や、人々の心のこもったおもてなしなど、イランの奥深さは本当に素晴らしく、私自身もその文化に触れることを楽しみにしています。
日本とイランの関係は、文化的な親和性、市民交流、二国間協力によって形づくられた、長い歴史に根ざしています。両国のつながりは、単なる近代外交にとどまらず、古代から続く深い文化的影響に基づくものです。近代的な通信手段が生まれる以前から、ペルシアの精神は日本に届き、私たちの芸術や哲学、世界観に影響を与えてきました。今日、この長きにわたる相互理解が、私たちの協力の未来を支える礎となっています。
私の使命は、この信頼の基盤を守り、さらに発展させながら、共に開発への取り組みを続けることです。数十年にわたり、私たちの協力は、人材育成から始まり、保健医療、防災、環境、農業、水資源、エネルギーなど、さまざまな分野における包括的な支援へと進化してきました。私たちは、イランの行政機関や関係組織の能力強化を重視し、人間の安全保障を確保しながら、イランにおける長期的で質の高い成長の基盤づくりに取り組んでいます。
私は、2025年11月1日付でイラン事務所長としての職務を開始いたしました。イランとその人々の可能性を実現するという大きな目標は、単独の組織だけで達成できるものではありません。イラン政府機関、地域組織、その他すべてのパートナーの幅広い支援と積極的な協力が不可欠です。
JICAは、イラン側からの要請に対応できるよう準備を整え、要請には全力で取り組んでまいります。そして、この歴史的な絆をさらに強め、すべての人々にとってより明るい未来を築いていくことに貢献していきたいと思います。
JICAイラン事務所
所長 松元秀亮
scroll