ケニアでは、全国的に電力不足が日々深刻化し、総発電容量の約55パーセントが季節変動の影響を受けやすい水力発電に依存するため、電力安定供給の課題を抱えており、将来需要に見合う電力供給設備の拡充が急務となっています。
天然資源の少ないケニアでは、水力・電力に替わるエネルギーとして1970年代から地熱開発が行われています。この事業では、リフトバレー州のオルカリア地熱発電地区において地熱発電所を拡張・建設することにより、ケニアの逼迫する電力需要に対応すると共に、再生可能エネルギーの利用により、同規模の火力発電所を稼動させた場合に比して大気汚染物質及びCO2の排出の抑制に寄与することが期待されています。