ムエア灌漑開発事業

  • 種別:有償資金協力
  • 案件名:ムエア灌漑開発事業
  • 目的:灌漑施設の整備及び運営維持能力の強化
  • 実施対象:セントラル州キリニャガ県ムエア灌漑事業区
  • 円借款契約締結日:2010年8月16日
  • 実施機関:国家灌漑公社(National Irrigation Board)
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ケニアでは、農業の大部分を天水農業に依存しており、その農業生産は天候に左右されやすい状況です。結果、度重なる旱魃により食糧不足に見舞われており、灌漑開発を通じた食糧安定供給が喫緊の課題となっいます。

本事業ではケニアのコメ生産の5割以上を占めるムエア灌漑事業区において、農業用ダムの建設や灌漑用水路の新設・改修など灌漑施設の整備を行い、農業に必要な水を安定的に供給するとともに、基幹施設の運営維持能力の強化を行ないます。二期作の導入を可能にすることにより同事業区の総作付面積を7,860ヘクタールから16,920ヘクタールに増加させ、同地域の農家の生計向上およびケニアの食糧安全保障の改善に寄与することを目的としています。

本事業はケニアの長期国家開発計画(Vision2030)においても最優先事業として位置づけられています。また2008年TICAD IVで立ち上げられた、今後10年間でアフリカのコメ生産量倍増を目指すイニシアティブ「アフリカ稲作振興のための共同体(CARD)」の推進にも大きく寄与することが期待されています。