ケニアのニャンザ州及びリフトバレー州では、マラリア、結核、エイズなどの感染症が蔓延しており、ニャンザ州では乳児死亡率が133人/1,000人(2003年Demographic and Health Survey, DHS)とケニア国内最低、保健医療施設における分娩がニャンザ州では36.2パーセント、リフトバレー州では35.9パーセント(いずれも2003年DHS)と低い数字に留まっています。このような状況を改善すべくケニア政府は2つの県立病院の整備に係る無償資金協力を日本に要請してきました。
この案件ではケニア西部地域ニャンザ州キシイ県およびリフトバレー州ケリチョー県の老朽化した県病院の施設および機材の整備を行いました。本件によってキシイ県病院では、年間約2,000件の手術等の安定的な実施、ケリチョー県病院では、年間約8万人以上の救急、外来患者の受診が可能となりました。