アフリカ理数科・技術教育センター拡充計画

  • 種別:無償資金協力
  • 案件名:アフリカ理数科・技術教育センター拡充計画
  • 実施地域:ナイロビ市カレン地区
  • 実施予定期間:2011年9月から2013年5月
  • 実施機関:教育省

ケニア国政府の長期開発計画「Vision 2030」では、「ケニア経済の持続的発展には産業構造の工業化が不可欠」であり、その原動力として「教育・研究の質的向上」が重点課題の一つとされています。初等・中等教育純就学率が増加し、教育の量的拡大が進んだ一方、例えば、初等・中等教育修了資格試験の成績(特に中等理数科)は、受験者の半数以上が成績下位2ランクに集中するなど非常に低く、教育の質的な改善は進んでいません。

JICAは、1998年から一連の技術協力プロジェクト「中等理数科教育強化計画(SMASSE)」、「同フェーズ2(SMASSE 2)」、「理数科教育強化計画(SMASE)」を通じて、ケニア国における現職教員研修を推進すると共に、ケニア国と同様の課題を抱えるアフリカ諸国の理数科分野の教育の質的改善を進めてきました。これらプロジェクトはアフリカ理数科・技術教育センター(CEMASTEA:2003年設立)を拠点に活動してきましたが、教育の質的改善のためには現職教員研修の講師や教育管理職、教育行政官などへの研修機会のさらなる拡充が求められており、本事業はこうしたニーズに応えるものとして実施されます。

本事業は、CEMASTEAの施設拡張により、同施設内で実施される現職教員研修の講師や教育行政官に対する研修及び関連する活動の強化を目指します。また、本事業は、人材育成分野の支援を促進し、TICADIV横浜行動計画の公約「SMASSEを通じ理数科分野の教員訓練を拡大すること(10万人対象)」の達成及びその成果の維持に貢献する拠点となることが期待されます。